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令和6年度 第4回熊野町防災・減災まちづくり会議

 令和6年12月15日(日曜日)に『令和6年度 第4回 熊野町防災・減災まちづくり会議』を広島市豪雨災害伝承館で開催しました。
 平成30年度から始まったこの会議は、町全体が共に取り組み、災害に強いまちづくりの実現を目指して毎年行われています。
 今年度は『実践!防災訓練(いろんな備えをみんなでやってみよう!)』をメインテーマに、防災訓練や防災イベントに参加しやすい環境づくりや、町民同士の助け合いや行政と町民との協働、町民と地域の連携を目指し、講演・ワークショップ・訓練を実施します。

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 第4回のテーマは『現地視察で備えを学ぶ』でした。平成26年8月20日に発生した豪雨災害で土石流が発生した現場へお伺いし、砂防施設の見学、伝承館での講演、館内見学を行いました。参加者は8名でした。
 

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 講演では、伝承館副館長の松井氏から「地域復興の取り組み」「防災公園の整備」「広島市豪雨災害伝承館の設立経緯(コンセプトと目的)」という3つのテーマについてお話しいただきました。
 まず、地域復興の取り組みとして、地域の人々と協力し被災者の心のケアや生活再建をサポートした経験をお話しいただきました。心の復興を目的にサロンを開設し、被災者同士が辛い思いを共有できる場を提供していたこと、また復興プランの策定においては、地域を5つのブロックに分け、ブロック毎に具体的な復興計画が立案された背景についてお聞きしました。
 次に、防災公園の整備について紹介いただきました。災害時に応急救護や炊き出し等が実施しやすい平坦な地形を採用した防災公園には、かまどベンチや東屋など災害時に役立つ設備を整えており、また、用水路と道路の間にラバーポールを設置することで夜間の安全性を確保しているとのことでした。

 

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 最後に、広島市豪雨災害伝承館の設立経緯についてお話いただきました。広島市豪雨災害伝承館では、被災者の思いを伝え、将来の災害被害を防ぐことを目的とし、(1)防災・減災の啓蒙、(2)被災地ネットワーク・防災教育や研修の実施、(3)体系的/学術的な防災教育の研修の実施、という3つの柱を掲げています。これらを通して、地域全体の防災意識向上のため、小中学校の授業に施設が活用されていることや様々な施設の工夫点を説明いただきました。

  

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 展示の見学では、航空写真を基に作成されたCG映像や写真、被災者の声が書かれた展示を自由に見学させていただきました。参加者は伝承館スタッフからの展示物の解説を熱心に聞いている様子でした。


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 会議の終わりにふりかえりを実施し、参加者に「印象に残ったこと」「熊野町で『参考にしたい取り組み』」の2つを記入していただき、意見交換を行いました。
 印象に残ったこととしては、「すべての人々に、二度とこの経験をしてほしくない」など、被害の大きさを痛感した意見やこれからも防災の啓発活動を続ける大切さに関連する意見が多く挙げられました。
 熊野町で『参考にしたい取り組み』については、子供への防災教育に関する取り組みや防災公園のかまどベンチやマンホールトイレなどの整備を設置してほしいなどの意見が挙げられました。

 

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 次回は、1月26日(日)13時半から熊野町民会館で開催予定です。広島地方気象台から講師をお招きして、気象台での取り組みについてお話しいただきます。ワークショップでは、大雨の時にどう逃げるかを考え意見交換を行います。ぜひご参加ください。

 

 会議参加申込など詳しくは、熊野町役場防災安全課(電話:082-820-5631/E-mail:kiki@town.kumano.hiroshima.jp)までお問合せ下さい。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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