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令和6年度 第2回熊野町防災・減災まちづくり会議

 令和6年9月14日(土)に『令和6年度 第2回 熊野町防災・減災まちづくり会議』を熊野町役場3階会議室で開催しました。
 平成30年度から始まったこの会議は、町全体が共に取り組み、災害に強いまちづくりの実現を目指して毎年行われています。
 今年度は『実践!防災訓練(いろんな備えをみんなでやってみよう!)』をメインテーマに、防災訓練や防災イベントに参加しやすい環境づくりや、町民同士の助け合いや行政と町民との協働、町民と地域の連携を目指し、講演・ワークショップ・訓練を実施します。

 

 第2回のテーマは『地震に備える』で、第1部は市立輪島病院事務部長の河崎国幸さん(崎は「立」が正式です。以下同様)による『地震被害への備えの大切さ(能登半島地震の経験を活かす)』と題した講演、第2部は『我が家で必要な地震対策は?』と題したワークショップ(WS)を行いました。参加者は22名でした。
 

司会     会議1


 第1部の講演では、2024年元日に発生した能登半島地震での被害状況や当時の様子、河崎さんが所属する医療施設の被災体験をお話頂きました。講演では、大規模地震により病院資機材の損壊や院内ライフラインの断絶等の被害が起こる中、お正月時期により帰省者が増加していたため自家用車で来院する患者が集中してしまい病院施設の機能がうまく回らなかった実状を説明頂きました。また、病院職員の柔軟な発想や知識・経験に基づく前向きな取組みのおかげで病院機能が回復できたこと、病院の診療機能を停止しなければならない状況でも訪問系事業(訪問診療、訪問看護、訪問リハなど)は継続して実施できると気づかされたことなどのお話を聞き、熱心にメモを取られている参加者もいらっしゃいました。河崎さんのユーモア溢れる講演をとおして、参加者は地震被害に備える大切さについて学ぶことができました。講演の様子は熊野町YouTubeチャンネルで11月末まで公開されていますので、是非ご覧になって下さい。

 

講演1     講演2


 第2部は『我が家で必要な地震対策は?』と題して、ワールドカフェ形式でのWSをしました。ワールドカフェとは「カフェ」で行うようなオープンで自由な会話を通してこそ、活き活きとした意見の交換や新たな発想の誕生が期待できるという考え方に基づいた話合いの手法です。参加者は席を3回移動し、多くの方々と対等な立場で意見交換を行いました。話し合いのテーマは、1回目が「我が家の地震対策で不安なこと」について、2回目が「不安解消のためできること」について、3回目が「わたしがする地震対策」についてでした。各回とも参加者は時間が経つのを忘れるほど熱心に意見交換をされていました。   
 

WS2    WS2

 

 「わたしがする地震対策」のアイディアをA4用紙に記入した後、参加者全員で共有し合い、共感できるアイディアややってみたいアイディアなどに投票しました。得票数が最多だったのは【日頃からご近所と仲良くする】というアイディアでした。近所の人たちと協力して助け合うことを「共助」といい、災害時の近所付き合いは、地域を守るためにとても重要です。
 最後に講師の河崎さんから「地震保険に入っておくこと、災害の時に家族で避難する時の意見を合わせておくことが大切です。自分が気付かなかったことを大事にしてください。」と総括を頂きました。

 

次回


 次回は、10月26日(土)14時から熊野東ふれあい館 会議室での開催です。
 防災研究の第一人者で、災害危機管理アドバイザーも務められている室崎(崎は「立」が正式です。)さんにお越し頂きます。熊野町在住の防災士および防災士を目指す方や防災士に興味がある方を対象に参加応募をしております。ぜひご参加ください。

 

 会議参加申込など詳しくは、熊野町役場防災安全課(電話:082-820-5631/E-mail:kiki@town.kumano.hiroshima.jp)までお問合せ下さい。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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