このページの本文へ移動

令和5年度 第6回熊野町防災・減災まちづくり会議

 令和5年11月18日(土)に「令和5年度第6回熊野町防災・減災まちづくり会議」を熊野町役場3階会議室で開催しました。
 平成30年度から始まったこの会議は、町全体が協働する災害に強いまちづくりの実現を目指しています。
 今年度は「みんなで考えよう熊野町の防災」をメインテーマとして、来年度実施予定の総合防災訓練に向けて、町民同士の助け合い・行政と町民の協働・町民と地域の連携等についての講演、ワークショップ、訓練を開催しています。

      

 第6回のテーマは『町民と地域の連携&総決算』で、第1部は香川大学IECMS地域強靱化研究センター准教授の磯打千雅子氏による『地域で育むつながり作り』と題した講演、第2部は自分で、家族で、地域で、町全体で「こんなこと出来たらいいな」について考えるワークショップ(WS)を行いました。最後に参加者の皆様へ、防災サポーター就任の缶バッジを贈呈しました。参加者は23名でした。

     

 第1部の講演では、私たちが暮らす日本の環境について、気象や地震などによる災害のリスクがどのように変遷しているか、また、広島県における災害リスクエリアについて、県内居住人口の約6割がそのエリアに該当することから、地域内外での繋がりが大事であると説明されました。そして、防災や減災をまちづくりの中心におくことで、地域内外の繋がりを作るきっかけにもなると伝えて頂きました。さらに、防災から始めるまちづくり、まちづくりから始める防災に取り組まれた事例として、平成30年7月豪雨で被災した真備町川辺地区の復興や、津山市城西地区の地区防災計画作成の取組みについてご紹介いただきました。防災がきっかけになり、まちづくりの共通の目的や目標ができ、新しい発見や資源の確保につながると参加者の方に伝えて頂きました。

     

 第2部は、「自分で、家族で、地域で、町全体で『こんなこと出来たらいいな』、今日はそんな妄想をしてみましょう」というWSを行いました。防災や減災に関することだけでなく、直接防災につながらなくても、いつか防災につながるような取組みを考えていただきました。なぜその取組みをしてみたいのか、取組む上で困ること・手伝ってほしいこと・わからないことについても考えて頂きました。グループで意見交換を行った後、参加者一人一人のアイデアを机に並べ、みんなでそれを見て回りました。以下にアイデアの一部を紹介します。

  ・自治会や班毎での避難訓練
  ・防災倉庫の備品の点検
  ・町内の砂防施設所を見て回るウォークラリー
  ・災害時の安否確認方法
  ・避難⾏動時の要支援者への協力
  ・「無事です」タオルやカード作り
  ・寄り合いカフェの開催
  ・子供を対象とした防災についての話し合いや意見交換
                         等々

 WSを終え、講師の磯打氏からは、「各テーブルで拝見させて頂いて、どれも具体的な事ばかり書かれていたので、『家に帰ってすぐに何か始められそうだな』、『今日参加されている皆さんはやりたい事が見えてらっしゃるな』という印象を持ちました。また行政の方へいつもお願いしていることが3つあります。『情報の提供』、『場の提供』、『ツールの提供』です。町民のみなさんも『自分が主役だ!』という気持ちで、自分たちが活動しやすくするために、行政にどんなことを提供・サポートしてもらいたいかをより積極的に提案していただけると、町民と行政のお互いの強みを活かすことができます」とアドバイス下さいました。
 

    

 最後に熊野町から「『熊野町防災サポーター』として活動していただきますようお願いします」と依頼し、参加者全員から快諾して頂き、令和5年度熊野町防災サポーターが誕生しました。三村町長からサポーターを証明する缶バッジを贈呈させていただき、参加者の皆様に御礼を申し上げました。

 

 今後の熊野町防災・減災活動について詳しくは、熊野町役場防災安全課(電話:082-820-5631 FAX:082-854-8009/E-mail:kiki@town.kumano.hiroshima.jp)までお問合せ下さい。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

お問い合わせフォーム