イノシシ等の市街地出没を防ぐために
■出没が増加した原因
近年、高齢化や後継者不足により、耕作放棄地や管理が行き届かない土地などが増加し、市街地周辺でイノシシなどの野生動物が身を隠せるひそみ場が増えたこと、また、キャベツや白菜の外葉などの野菜くずや、収穫されずに残された野菜や果樹(柿など)が、野生動物の格好のエサとなってしまったことなどが原因で、主な生活の場は山林ですが、農地の作物等を食べることを覚えてしまったり、平成30年7月豪雨により住み場所を無くしたイノシシなどが市街地周辺に出没する事例が多く発生しています。
■出没を防ぐためには「エサ場」と「ひそみ場」を無くすことが大切です
〇エサ場をなくす
放置されている作物や野菜くずなどの生ゴミは、適切に管理・処分しましょう。
人間にとっては ”ただのゴミ” であっても、野生動物にとっては格好のエサ(いくら食べても誰も怒らないエサ)となっており、知らないうちに餌付けをしている場合があります。
また、収穫の予定がない果樹などがあれば、伐採することを検討してください。
特に、エサの無い冬場こそ、エサを食べさせないようにすることで、野生生物を増やさないことができると言われています。
餌付けを止めるには、集落全体で取り組まないと効果が得られにくいため、集落の現状を確認しましょう。
〇ひそみ場をなくす
ひそみ場を無くすため、管理している土地の刈り払いをお願いします。
野生動物の移動経路や生息場所となることを防ぐほか、景観の向上にもつながっていきます。
全てを解消することは難しいですが、まずは、市街地周辺の農地や住宅地付近のひそみ場を無くしていくようにしましょう。