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【YouTube公開終了】令和4年度 第3回熊野町防災・減災まちづくり会議

 9月25日(日曜日)に『令和4年度 第3回熊野町防災・減災まちづくり会議』を熊野町民会館 集会室で開催しました。
 平成30年度から始まったこの会議は、町全体が協働して災害に強いまちづくりの実現を目指しています。
 令和4年度は『地区の防災力向上』をメインテーマとして、避難行動・避難支援・チームづくり・地区ルールづくり等についての講演・ワークショップ・訓練を開催しています。

チラシ     看板 

 第3回のテーマは『避難支援』で、看護師でもあり、元熊野町地域支え合いセンター長の加島朋代氏による『地域・地区との交流の必要性について~平成30年7月に発生した西日本豪雨を踏まえて~』と題した講演と、『地域マップづくり』と題したワークショップ(WS)を行いました。参加者は28名で、新型コロナ感染症予防策(注1)をして実施致しました。

講演風景   ワークショップ風景 

 

 講演『地域・地区との交流の必要性について~平成30年7月に発生した西日本豪雨を踏まえて~』では、冒頭で昭和20年の枕崎台風などによる熊野町被害に触れ、過去の災害に学ぶ必要性に言及された上で、加島氏が西日本豪雨災害発災後に携わられた町内の避難所や地域支え合いセンターでの活動をお話下さいました。運営が上手くいった避難所のポイントは、避難者が災害前から地区の課題を住民同士で対話していたことだったそうです。避難所支援で気を付ける点としては、環境が変わると災害前は元気な方でも体調が急変することもあるため、特に要配慮者の部屋割りは可能な限り個室対応とし、同じ地域の方や親族などその方を良く知る方にお願いするのが大切ということでした。
 地域支え合いセンターでは災害関連死を防ぐために、被災された約500世帯を訪問し、被害の有無に関わらず、子供達を中心に精神的なケアを行ったとのことでした。


講演風景   講演風景

 

 第2部のWS『地域マップづくり』では、参加者は学校区ごとのグループに分かれて、町内に配布されているハザードマップ冊子を拡大した地図に、『地域にある災害時に役立つ施設』にシールを貼ってマッピングをしました。
 参加者は、地図上でまち歩きを行い、公共施設・役立つものがある場所(資機材などを販売している事業所など)・支援が必要な場所・避難できそうな場所などを探しながら地域のことについて話し合い、各学校区の地域特性を改めて認識していただきました。あるグループでは病院などが集中している場所や病院がない場所に気付き、あるグループではヘリポートの適地が学校区にあることを共有することができました。また病院も避難する公共施設も少なく、民間企業などとの連携が必要だと気付かれるグループもありました。さらにハザード面では、土砂災害警戒区域以外に浸水想定区域が想像以上に広範囲であることに驚かれる方が多く、令和4年2月に浸水想定の見直しが行われた町内のハザードを知る機会にもなりました。

 

WS1    WS2

 地域マップづくりにも参加下さった講師の加島氏は、地図上でまち歩きをしながらグループメンバーと話す中で、自主防災組織の悩みなども聴かれたそうです。マッピングをしながら組織のあり方についてメンバー間で意見交換されるのをみて、今回のWSにより対話機会を得る重要性を改めて感じたと語られました。

チラシ裏

 

 次回は、11月23日(祝) 午後1時30分から熊野町役場3階で開催予定です。

 セセリー代表・早瀬信氏が『防災活動における仲間づくり~共通の課題をチームで考える~』と題し、目的をもって仲間が集まる様々な「チームづくり」に使えるヒントについて、参加者と対話をしながら講演下さいます。是非ご参加くださいませ。

 

 会議参加申込など詳しくは、熊野町役場防災安全課までお問い合わせください。

 

注1 新型コロナ感染予防策:会場入り口で検温(37.5度以上は参加見送り)と手指の消毒、会場の窓やドアを開放、会場内に扇風機を
  4台設置し常時換気、講師・スタッフ・参加者全員のマスク着用、新しい生活様式に沿ったテーブルの間隔や椅子の配置、テーブル
  上にアクリル板設置、休憩中の手洗い等。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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