令和元年度 鳥獣被害対策 ~萩原モデルほ場での取り組み~「令和元年度広島県西部地域鳥獣被害対策全体研修会」(広島県西部農林水産事務所主催)で熊野町の 「ふぁーむ我花咲」さんが事例発表されました
令和2年2月6日に安佐南区文化センターで令和元年度広島県西部地域鳥獣被害対策全体研修会が開催され、熊野町萩原地区で鳥獣被害防止対策 モデルほ場で活動に取り組まれている現地活動グループ 「ふぁーむ我花咲(わかさ)」さんが事例発表をされました。
この研修会は、各地でイノシシ被害が拡大し、農作物被害が深刻化していることから、鳥獣被害対策の必要性や技術・知識、取組事例等について、広く理解を深め、地域での効果的な実践活動の推進や技術・知識等を波及できる人材を育成するため、広島県が開催したものです。
この研修会を一層実りのあるものにするため、広島県の方から熊野町萩原地区の鳥獣被害対策モデルほ場で活動している 「ふぁーむ我花咲」さんの取組みについて、事例報告してほしい旨の講演依頼があったものです。
「ふぁーむ我花咲」さんは、現在、7人で活動されていますが、講演はお世話係をされている庄賀さんとメンバーの住川さんが、「女性の方がうまくできる鳥獣被害防止対策」を演題として約45分間講演をされました。
会場には、圏域内の農業委員会委員や鳥獣被害防止対策に取り組む市民の皆さんなど約100人が聴講に訪れました。
「ふぁーむ我花咲」さんであっても、当初は鳥獣被害防止対策は他人任せで、イノシシによる農作物被害対策は捕獲することしかないと思っておられたようですが、女性の皆さんの方が知った情報を共有したりすることが得意であることや、思ったらすぐに動く人が多いこと、みんなで集まって作業を行うことが得意であるということを学ばれ、「捕獲すること」が、すなわち「有害鳥獣から農地を守ること」に、直接、結びついていないということを説明されました。
また、主に実施されている対策内容として、具体的には、獣のひそみ場を作らないこと、餌をばらまかないこと、適切な器具を設置すること等について、事例を交えて分かりやすく講演されました。
そして、安価で女性にも簡単に設置できる電気柵で農作物を守る被害防除方法や、熊野町特産の黒豆(枝豆)の収穫を通してこれまでの取り組み成果等について講演されました。
講演後には、聴講者から貴重なご意見等も受け取っておられました。
今後のより一層のご活躍が楽しみです。
講演の様子