地産地消の学校給食(1) ~熊野町の特産品 黒大豆を子ども達に伝えよう~(黒大豆を使った黒豆ごはん)
○黒大豆を学校給食で提供しています
熊野町の学校給食では、地産地消の取り組みとして、毎月1回、熊野町の特産品である黒大豆を使った「黒豆ごはん」を提供しています。
黒豆ごはんは、熊野町独自の学校給食メニューで、町内の農家さんによって一生懸命栽培された大豆が使われています。
白ごはんへ黒大豆が入ることにより、赤みがかり見た目も食欲をそそります。
食感もよく、噛めば噛むほど黒大豆の旨みが出るメニューで、よく噛むことを意識できるようにしています。
そのおいしさは、町内でも評判になり、18年前から全国学校給食週間や食育の日などを機に町独自のメニューとして学校給食にも取り入れることになりました。
調理方法は、炊飯器に煎った(または一晩水で戻した)黒大豆を混ぜ、塩を加えて炊くだけです。
ご家庭でもぜひお試しください。
○熊野町特産 黒大豆について
熊野町では、約40年以上前に町内の農家の方が兵庫県丹波地方へ黒大豆の種求めをされ、その後、転作事業が推進されたことや昭和49年ころの黒大豆生産組合の発足を経て、作付けが本格化していったと言われています。
また、気候風土が丹波地方とよく似ていることからも栽培が普及していったとも考えられています。
平成29年度における水稲生産実施計画書および経営所得安定対策等営農計画書による大豆の作付け面積としては約5ヘクタールですが、その大半は自家消費されていると考えられています。
現在、大豆農家数は、高齢化や担い手不足等の理由から減少しており、その上、黒大豆は年によって生産量にばらつきがあることから、市場へ安定した供給が出来ないのが実情で、熊野産の黒大豆が給食として提供される量についても減少傾向にあります。
黒豆ごはん給食 |
「給食アラカルト」 献立を紹介するとともに給食に使っている食材や地域での取り組みのことなど児童にわかりやすく説明しています。 |
○地産地消の取り組みについて
地産地消は、地域の生産者と消費者を結び付け、食料自給率の向上を図る上で重要であるほか、直売所や加工などの取り組みを通じて農業の6次産業化による地域の活性化にもつながるものとして一層の推進が求められています。
各地で学校給食へ地場産物の活用や和食メニューの提供が進んでおり、季節の食材や郷土料理を味わう給食や地域の農林水産物を活用したメニューも考案されています。
熊野町においても地域の地産地消の取り組みを紹介し、推進していきます。