【教育長のページ】CS実践交流会開催~人・取組を点から線へ コネクト ザ ドッツ!~
先日町内小中学校6校によるコミュニティ・スクール実践交流会が開催されました。本年度各学校の学校運営協議会を中心に、地域と共にある学校を目指して取り組んできた実践等を交流し合い、その後は各学校に自校の課題や今後取り組みたいことについて教職員と学校運営協議会委員等で協議しました。最後には広島県教育委員会生涯学習課半田社会教育監に講評していただきました。各学校の発表内容と半田社会教育監の講評を紹介します。
<熊野第一小>コミュニティ・スクールを機能化させるために体制を整備。CS本部を立ち上げ、月一回の本部会を開催。ボランティア登録(ドリームメンバー=通称ドリメ)を行い連絡ツールの整備。また子供たちによるCS委員会で企画したイベント等を実施した。「地域をつないで、子供と学校の想いをカタチに」をテーマに取組を進める。→(半田社会教育監)子供を中心に据えた取組が素晴らしい。体制の整備は取組の充実を図るために絶対に必要なことである。
<熊野第二小>昨年度の反省を生かし、年間9回ある地域の日に児童発信の活動を取り入れた。7月の地域の日には、にっこり絆集会と銘打って子供たちと地域の方とのじゃんけん大会を企画。12月には子供たちと地域の方で竹とんぼづくり。その他にも道徳科の授業でゲストティーチャーとして地域の方を招待した。また地域への貢献活動として地域の様々なイベントで児童による銭太鼓を披露した。→(半田社会教育監)地域の日が「みんなの地域の日」になっている。学校と地域との強いつながりができており、戦略的WinWinの関係ができている。
<熊野第三小>「できた!!」であふれる学校づくりを目指して、教職員、児童、学校運営協議会、わくファミ応援団等が様々な取組を行った。保護者や地域の方による子供たちのお仕事体験会を開催。子供たちが美容師、自動車整備士、看護師等を体験した。校区内ウォークラリーでは多くの保護者等の見守りの中、1年から6年までの縦割班で校区内のポイントを回った。→(半田社会教育監)学校が目指す方向をみんなで共有できていることが素晴らしい。学校全体ができた!!という喜びであふれている。
<熊野第四小>念願の三石山登山復活。6年生と保護者、地域の方々、そして熊野高校生も参加。山頂から見える学校、そしてふるさと熊野の景色を堪能。その景色を描いた児童が全国書画展覧会へ出展した作品が内閣総理大臣賞を受賞。その他にも熊野高校生との交流が充実した。一緒に遊ぶだけでなく走り方教室、防災教室なども実施。食缶方式の給食を共に配膳して共に味わうことも実施。→(半田社会教育監)高校生とのつながりのある実践が素晴らしい。取り組んだこと、実体験したことが次の取組につながっている。
<熊野中学校>昨年に引き続いて地域の方による放課後学習における学習支援の実施。また総合的な学習の時間において、探究的な学びの中で地域の方にアドバイザーとして協力していただき深い学びに向けて様々なアドバイスをいただいた。11月には榊山神社例大祭において文化祭で披露した組曲を披露した。→(半田社会教育監)学校と地域が顔の見える関係になっている。生徒にとって信頼できる大人を増やすことが大切なことである。
<熊野東中学校>熊野町で一番大きな行事である筆まつりにおいて、生徒が地域の一員として筆まつりを盛り上げるために何ができるかを学習し、実際に幼児向けの遊びブースや清掃ゴミブースの管理、事前の宣伝、当日の案内等を行い、まつりを盛り上げた。CS講演会では、作曲家の森本ケンタさんからご自身の失敗体験から学んだこと等の話を聞き、生徒がこれからの自分の生き方の参考にすることができた。→(半田社会教育監)コミュニティ・スクールとキャリア教育の一貫性が築かれていることが素晴らしい。CSが生徒の成長に大きく関与している。
半田社会教育監からは、「熊野町の人と人のつながりが素晴らしい。人は人によって人になる。このつながりを大切にしてほしい。」との話がありました。人と人をつなぐ。取組と取組をつなぐ。まさに点と点を結んで線にしていくこと。コネクト ザ ドッツ。これからもつながりを生かしながら、さらなるコミュニティ・スクールの充実を図っていこうと思います。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

