【教育長のページ】小学校学習発表会開催~行事を通して身につく力とは~
11月15日(土曜日)町内小学校4校の学習発表会が開催されましたので参観してきました。どの学校も多くの保護者、地域の方々が参加されて大賑わいです。子供たちもみんな張り切って頑張っていました。こうした行事を通して子供たちにどのような力を付けていくのか明確にした取組が大切です。子供たちのどのような姿が見られたのか紹介します。
最初に訪れたのは熊野第二小学校。3・4年の劇「帰ってきた 本当の宝ものは?」を参観しました。人間にとって大切な宝物とは何かを問う劇。涙あり笑いあり、まるで吉本新喜劇。最後はみんなでダンス。これも見ごたえがありました。
次は熊野第三小学校。ちょうど全校発表の時間でした。まずは低学年の振り付け付きの歌の合唱。かわいい動きに歌が合っています。次は高学年も入場し全校で恒例の「最強無敵にくまsunファミリー」の演奏と合唱。全校の力が伝わります。最後は高学年の合唱「カイト」。美しい歌声に感動。
そこから熊野第四小学校へ。5年生の「伝えよう!命の守り方」の発表です。西日本豪雨災害では熊野第四小児童の尊い命が失われました。そうした経験から熊野町での防災・減災について調べたり、考えたりしたことの発表、そして合唱。子供たちの思いがしっかりと伝わってきました。
最後は熊野第一小学校。6年生による和太鼓演奏組曲「筆が舞う」。6年生恒例の演技となっています。今年の出来栄えも見事です。一人一人がこれまでの伝統を繋ぎ最高の姿を見せてくれました。見事な太鼓の音に鳥肌が立ちました。最後の6年生の挨拶を紹介します。
「私達6年生にとっては小学校生活最後の学習発表会でした。私達は和太鼓を演奏しました。去年の六年生のように迫力のある演奏を目指して何度も何度も練習し、みんなで協力しながら取り組んできました。音を小さくするところは体も小さくする、大きくするときは体を起こすなど細かいところまでやって体でも表現することにも取り組みました。私達六年生だけでなく他の学年のみんなもこうやって毎日練習して今日の学習発表会をむかえることができました。
1年生は、元気いっぱいのげき。2年生は、楽しい学習発表。3年生は、熊野町と熊野第一小学校のふしぎの学習発表。4年生は心が一つになる合唱・合奏。五年生は、防災・減災の学習発表。そして私達6年生は先輩達から受け継いできた和太鼓演奏を頑張りました。二学期が始まってからの太鼓の練習から今日までの約二ヶ月半の間に私には学びがありました。それは「あきらめずに努力し、協力することの大切さを知ったこと」です。楽譜を覚える時、うまくたたけなかった時、重たい太鼓を運んだ時、太鼓の音が合わなかった時、様々な場面であきらめずに努力し、協力し合って来ました。みんなであきらめずに努力し、協力し合ったことが、今日の成功につながったと思います。私は、この学びをこれからの学校生活にも活かしていきたいと思います。」
子供たちは見られることでいつも以上の力を発揮します。しかしそれまでの練習や努力なくして良いものを見せることはできません。継続した努力、そして観客の前での緊張感をもった演技、これらが相まって素晴らしい表現力が発揮されます。まさにその姿を見ることができた一日でした。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

