【教育長のページ】熊野町こども議会開催~熊野をつなげ隊として中学生ができることは~
先日熊野中学校1年生19名が熊野町役場を来訪し、議場において熊野町こども議会を開催しました。熊野中学校1年生は現在総合的な学習の時間において、「ふるさと熊野町をさらに活性化させたい、魅力のある町にしたい。そのために中学生として何ができるのか。」について中学生自身が熊野町の課題等を把握し、その解決に向けて考える探究的な学習を行っています。昨年度は「熊野を盛り上げ隊」としていました。本年度の熊野町をさらに盛り上げるためには、それぞれの取組を通してふるさと熊野町全体をつなげていきたいという思いから「熊野をつなげ隊」としました。
今回は生徒がそれぞれのグループで学習し企画したアイデアについて熊野町の行政に提案し、それに対しての回答やアドバイスをいただくためにこども議会を開催しました。各学級から代表のグループが議場での提案。3つの提案等について紹介します。
グループ(1) きんさいフェスを開こう!
現在の熊野町では地域のつながりが薄くなっている。人と人が一緒に遊んだり、挨拶をしたりする交流が減っていると感じる。そこでいろいろな世代の方が交流できるイベント「きんさいフェス」を開催してみんなが笑顔に挨拶できる活気のある町にしたい。そのためイベントへの支援金をいただきたい。またイベントをPRする方法について教えてほしい。
【産業観光課長から】
町の予算の用途はあらかじめ決まっているのでお金を出すことは難しい。違った形でサポートや今あるイベントへの参加もあるのではないか。広報は町の公式インスタグラムがあるので活用も可能。イベントを考える時は、来てくれる人の気持ちを考えることが大切。
グループ(2) 子育て世代に対して熊野町の魅力をアッピール
子育て世代が増えてきている熊野町において、その世代の方々が安心して楽しく過ごせる取組を考えた。まず子育て世代にアンケートを取り実態を把握。そこで未就学児が楽しめるイベントを企画して実施すること。熊野町で子育て世代に人気のある場所をアッピールすること。この二つに取り組みたい。
【教育部長から】
魅力的な提案だと思う。せっかくなので熊野町ならではの他の町ではできない、また中学生ならではのイベントを考えてほしい。熊野町の大きな筆、カラフルな筆を活用して親子で遊んだり、防災・減災学習の成果を生かして、段ボールで作った防災迷路で遊んだりするのも面白いと思う。
【企画担当部長から】
熊野町の公式インスタグラムや公式ライン等で発信できる。SNSを活用したデジタル情報を充実させることも必要だが、幼稚園等を通じたチラシの配布などアナログの方法も大切。
グループ(3) 街灯・信号を増やそう~安心安全の熊野町を作ろう~
安心安全な熊野町にするため、町内で起こった事故等の場所や件数、街灯や信号があった方がよい場所等を調べた。ぜひそこに街灯や信号を作ってほしい。また安全意識を高めるためにユニークなメッセージを登下校の時間帯に合わせて町内放送してほしい。
【生活環境課長・防災安全課長から】
街灯には交通安全に主眼をおいた街路灯、犯罪防止の防犯灯の二つがある。街路灯は道路管理者が設置する。防犯灯は町が補助を出し各自治会で設置している。防犯灯は昨年度は10か所増えている。ここに設置してほしいと感じたときは自治会長に伝えてほしい。信号機の設置は広島県公安委員会が行う。要望を取りまとめて伝えることができるがすぐに設置とはならないことが多い。
安心安全な町を作るには、一人一人がルールを守ることが大切。自転車のヘルメットも大切なルール。また知識を学ぶことで詐欺被害を防ぐことも安心安全につながる。中学生として何ができるか考えてほしい。
今回は代表の3グループの提案でしたが、議場で緊張しながらも自分たちの思いを表現することができ、役場からの回答を真剣に聞いていました。今回受けた助言等をさらに生かして探究的な学びを深め、ふるさと熊野をさらに盛り上げるために中学生一人一人がこれからも活躍してくれることを期待しています。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資



