【教育長のページ】がん熊プロジェクト授業研修に出席しました~学びの達人を~
先日、熊野第三小学校において本年度最初となるがん熊プロジェクト授業研修が開催されました。がん熊プロジェクトでは熊野中学校区(熊野中、熊野第一小、熊野第三小)の探究的な学習部会と熊野東中学校区(熊野東中、熊野第二小、熊野第四小)の道徳教育部会で、熊野町教育委員会の重点目標である「学び続ける力の育成」「思いやりの深化」に向けてそれぞれ授業研究等に取り組むことと併せて、町内小中学校6校が年間1回授業研修を行い、町内の先生方が参観、協議を行う研修会を行っています。
今回は熊野第三小学校で開催され、町内の他校から25名の先生方が参加しました。熊野第三小学校では、これまで山口大学准教授の宮木先生にご指導を受け、「学びの達人」の育成を目指して、子供たちの「わかる」「できる」「やりたい」を引き出すポジティブ行動支援を基盤とした授業づくりに取り組んでいます。
今回は5年国語の学習で「同じ読み方の漢字」の単元で、同じ読み方の漢字の用例集を作るというゴールを設定し子供たちが取り組みました。前の時間ではタブレット端末を活用して同じ読み方の漢字を集めました。子供たちは漢字の意味について調べますが言葉だけでなく、絵でイメージをもつこともしていました。当日の授業では「同じ読み方の漢字を使って文を書こう」をめあてに取り組みました。書いた文はグループの友だちに見てもらい、良ければシールを貼ってもらいます。子供たちが真剣に文を考えている姿が印象的でした。
終了後は、熊野第三小の先生方と町内他校の先生方で協議。その後宮木先生の講話。講話では、ポジティブ行動支援とは子供たちの望ましい行動について(促す=何をすればよいか分かりやすく示す=インプット)(教える=望ましい行動を練習させる=アウトプット)(価値づける=やる気を起こさせる=フィードバック)この3点セットが大切であると話をされました。また子供たちの行動目標(ターゲット)を明確にすることで全ての子供たちの「わかる」「できる」「やりたい」につなげることが重要であると教えていただきました。熊野第三小学校の授業でたくさんの学びの達人が現れることを期待します。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資