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【教育長のページ】熊野町教育協議会開催~つながりをキーワードに熊野町の教育を考える~

    例年この時期に熊野町内の教育関係者(保育所、幼稚園、認定こども園、小学校、中学校、高等学校、社会教育施設の代表の方々)が一堂に会して、様々なテーマで議論をする熊野町教育協議会を開催しています。本年度も先日教育委員さんにもご参加いただき開催しました。

 まずは私から本年度の熊野町教育行政施策の方針について説明しました。「学ぶ力と豊かな心の実現」を目指して、重点目標を【学び続ける力の育成】【思いやりの深化】【学校・地域等の連携強化】としコミュニティ・スクールを基盤として学校教育・社会教育の両面から様々な取組を進めていくことについて話をしました。そうした取組を進めていく上で乳幼児から高校生・大人までの縦のつながり、町内の教育施設の横のつながりをクロスさせながら紡いでいくことの大切さを感じているところです。今回の協議会もそうした趣旨を達成することができたように思います。

 本年度は「不登校」をテーマにグループに分かれて協議を行いました。現在熊野町の不登校の実態は割合を見てみるとほぼ全国平均と同様です。町内には不登校、不登校傾向の子供たちの居場所として町民会館に「学びの多様化教室:がんくま教室」や学校には登校しても教室に上がりにくい子供たちのための教室(スペシャルサポートルーム)などを設置しています。協議では子供たちの現状を共有し、それぞれの立場で協働して取り組めることを協議しました。

 グループごとの協議では、「今の子供たちは失敗の経験が少ないのでは。大人が先回りし過ぎで耐性が弱くなっている感じがする。」「いつでも参加できる子供たちの居場所作りが大切。社会教育施設の活用もできるのでは。」などの意見が出ていました。まとめでは、かかわる力、思いやり、自ら育つ力などの必要性、そしてそれをつなぐ「つながり」の重要性を語られました。最後の佛圓弘修教育委員の閉会挨拶では、「不登校を減らしていくには子供たちの自己肯定感を高めることが重要。そのためには、他者が必要。人と人のつながりを大切にして自らの強みを発見できるように導くことができるよう取り組んでいきましょう。」と語られました。

 熊野町の宝である子供たちのために、熊野町の教育関係者の絆がさらに強まった会となりました。

                                                                                                   熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

  

 

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