【教育長のページ】熊野第四小学校訪問~聴く 伝える力の向上を目指して~
熊野第四小学校を訪問しました。町外から転入された2名の先生、初任の先生の授業を参観した後、中川校長先生と面談しました。
まずは3年前に熊野第四小から江田島青少年自然の家へ異動となり、今年度熊野第四小へ復帰された先生の授業参観。特別支援学級の算数科授業で学年が違う3名の子供がタブレットを使っての計算をしていました。その後の問題も自分たちの身近な生活と関係のある問題で工夫が見られます。社会教育施設で勤務したことにより個に応じた対応を意識できるようになりましたとその後の面談で語っておられました。次は初任の先生の4年算数科の授業。折れ線グラフの注意点を見つける学習です。落ち着いた口調、優しい声かけ。子供たち一人ひとりをしっかりと見取った上での指導で子供たちが安心できる教室を作っています。最後は6年外国語の授業。これまで外国語の専科として豊富な経験をお持ちの先生です。自分の宝物カードを書くという学習で一人一人が主体的に学習に取り組んでいました。学習の雰囲気作りも素晴らしく子供たちが楽しく学習している姿が見られました。
最後は中川校長と面談しました。今年の重点目標は「聴く」「伝える」力の育成ということです。「聞く」ではなく「聴く」を使っているところが重要ということです。相手を大切にするということは相手の思いを受け止めることから始まる。そういう気持ちで「聴き」、それを受けて自分の思いを「伝える」こと。そういった力を付けていくことを目指していくということです。そのためにも今年度は特別活動を研究領域として取り組むとのこと。最近の子供たちの様子を尋ねると、子供たちの挨拶の質の向上が見られるということでした。名前を呼んで挨拶する子が増えたということ。これも相手を受け止めて自分から伝えることにつながっていると思います。そういえば授業参観のため校長先生と話しながら廊下を歩いていると、トイレの中から「校長先生、おはようございます。」との声。姿が見えなくても声が聞こえただけであいさつができる子。まさに「聴く」「伝える」力が発揮されています。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資