熊野東中学校を訪問しました。まずは町外から来られた2名の先生、今年採用された2名の初任の先生の授業を参観。社会科地理の授業では東京からニューヨークに最短距離で行くにはどのようなルートになるか地図を書き込むという課題に生徒が取り組んでいました。先生のエネルギッシュな指導が印象的でした。次は初任の先生の国語科の授業。詩の鑑賞について学習していました。生徒の考えに寄り添い一人一人を大切にしようとする先生の姿が見られました。美術科の授業では生徒がクレヨンを使って明暗をつけたグラデーションを作成していました。水彩絵の具ではなく修正することができるクレヨンを使うことで生徒一人一人に意欲をもたせる工夫をされていました。最後は初任の先生の理科の授業です。物質の化学変化についてグループでいろいろな仮説を立てながら話し合いを行っていました。先生の一生懸命さが伝わってくる授業でした。

　最後に草本校長と面談。今年度は昨年度重点目標としていた協働する力をさらにバージョンアップさせて、生徒が協働して一人一人が活躍し、自らの思いを表現できる力を身に付けさせることを重点目標とするということです。みんなと協働して頑張ったことを糧にしっかりと自分の思いを確立させて、それを表現すること。そのために行事、授業等においてしっかりとそういう場を設定していくということです。そのことを全教職員で共通意識をもち教育活動の充実を目指すとのこと。草本校長の言葉からは強い思いが伝わってきました。生徒がどのような姿を表現してくれるか、今年の熊野東中学校の取組に期待します。

 

 

熊野町教育委員会　教育長　平岡　弘資