【教育長のページ】中学校卒業式に出席しました。~卒業生の前途に幸多かれ!~
3月7日(金曜日)熊野町立中学校の卒業式が開催されました。熊野東中学校の卒業式に出席して教育委員会からの告辞をいたしました。
会場である体育館へ入る際に、入場を待っている卒業生の間を通りましたが緊張の中にも嬉しそうな顔を見ることができました。こちらが「おめでとう!」と言うと「ありがとうございます。」と気持ちの良い返事が返ってきます。「きっと良い卒業式になるなあ。」と思いながら会場に入りましたが、予想通り感動的な卒業式となりました。
草本校長の式辞では「自分が世界の一員なのだという自覚をもちこれからも『自律』を目指してほしい。」「自分の人生を豊かにする、夢中になって取り組めるものを見つけてほしい。」と話されました。学校教育目標である「自律した生徒の育成」を踏まえ、「何が正しいのか、何をすべきか、常に考え行動できる人であってほしい。」と熱い思いを伝えられました。告辞では「これまで身に付けた学び続ける力と思いやりを大切に、自分が目指す一人の人間としてより成長していってほしい。」と伝えました。
式のクライマックスは、生徒会長による答辞でした。これまでの3年間の振り返りでは、「今、自分たちは何ができるのかということを考え、仲間とともに高め合い自律心を身に付けることができました。」と語り、先生方、在校生への感謝の気持ちを伝えました。保護者への感謝では「成長していく中で背負う荷物が増えるたびにプレッシャーやストレスで強く当たってしまったことも多かったと思います。そんな中でも見守り、大切に育ててくれてありがとう。これから恩返しができるように頑張る。」と心のこもった言葉を伝えていました。感動的な言葉でした。
熊野中学校の卒業式も大変感動的であったと出席した方から聞きました。三原校長からも感動的で卒業生入場時から涙があふれてきたと聞きました。こちらも生徒会長の答辞が素晴らしかったと聞き、原稿を読ませていただきました。3年間の振り返り、特に3年生では全て「中学校生活最後の」がつく一年間で「仲間との絆を感じながら、今しかない青春を全力で楽しむことができました。」とありました。地域の方々、在校生への感謝、そして先生方、家族へは「たくさん迷惑をかけたけど、真剣に向き合って応援してくれた」ことへの感謝の言葉が綴られています。最後には同級生である仲間へ「私たちは一人一人の個性を生かし、それぞれの色を大切にできた学年だった。・・お腹が痛くなるくらい笑った休憩時間もそれぞれの考えをぶつけ合って深め合った授業もみんなと過ごせた何気ない日々が宝物。出会ってくれて、勇気をくれてありがとう。・・これから私たちはそれぞれの道を歩むことになる。大人になるにつれてみんなと顔を合わす機会もきっと減る。それでも、いつかふと会えた時、時間の壁を越えて笑い合えるような仲間だと思っている。またいつか笑顔で会える日を楽しみにしている。」と綴られています。
人生の一つの節目を迎えた卒業生がまた一つ大きく成長した姿を見せてくれた感動的な卒業式となりました。卒業式が学校教育で一番大切な行事です。その場に立ち会えることの喜びを、そして改めて教育の崇高さを感じさせてもらいました。
熊野中学校、熊野東中学校の卒業生の前途に幸多からんことを心から祈っています。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資