【教育長のページ】第50回熊野駅伝大会~たすきをつなぐ 思いをつなぐ~
2月9日(日曜日)毎年恒例の熊野駅伝大会が開催されました。今年は第50回の節目となる大会となり、子ども会の部30チーム、中学生の部9チーム、一般1部15チーム、一般2部20チームの参加となりました。前週からの寒波の影響で低温と降雪が続き、開催が危ぶまれましたが大会当日は良い天気となりました。ただ凍結していたグランド部分が、気温上昇につれて水が浮いてきてぬかるみ始め、大変走りにくい状況となりました。しかし選手の皆さんはお構いなし。足下はドロドロになりながら全力疾走です。全員が1.5キロを走るショートコースでは子ども会の部と一般2部が、1.5キロと3キロが混じるロングコースでは中学生の部と一般1部のチームが出場します。子どもから大人まで一生懸命にたすきをつなぐ姿は感動ものです。最高齢は80歳の大瀬戸内科の大瀬戸先生。毎年参加されていますが頭が下がる思いです。
表彰式では、各部門1位から6位のチーム、個人の区間賞と併せて尾方剛賞が贈られました。熊野町出身でご自身も熊野駅伝に出場され、その後熊野高校時代全国高校駅伝出場、箱根駅伝では山梨学院大学初優勝時の10区アンカーとして活躍。その後世界陸上ヘルシンキ大会マラソン銅メダル獲得。北京オリンピック出場と輝かしい経歴をお持ちの尾方剛さんから活躍した小学生、中学生4名に激励の賞です。尾方さんからは自らの夢に向かって最後まで諦めずに頑張ること。一番大切なのは走ることを楽しむことだとメッセージがありました。また50回記念大会として第1回大会の開催にご尽力いただき、その他にも熊野町のみならず広島県内外において陸上競技の発展に寄与された池中理治先生に功労者表彰が贈られました。池中先生からは50回の大会が紡いできた熱い思いを語っていただきました。駅伝はたすきをつなぐ競技ですが、そのたすきには選手の様々な思いがつながっていることを改めて感じることができました。
これからも熊野駅伝大会がさらに盛り上がることを期待します。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資