このページの本文へ移動

【教育長のページ】CS実践交流会の開催~地域と共にある学校を目指して~

   先日熊野町の全小中学校で取り組んでいるコミュニティ・スクールの取組について、本年度の実践を交流する会を開催しました。地域共にある学校を目指して、各小中学校で様々な取組を進めてもらっています。昨年度は学校の教員が実践発表しましたが本年度は学校運営協議会の委員さんにも実践発表のお手伝いをしていただきました。発表では各学校ごとにそれぞれ特徴のあるものになっていました。昨年度と比べても明らかに地域との連携が進んでいる様子が分かります。聞いていて感動ものでした。

 学校の実践について、発表順に少し紹介します。

 熊野第二小学校では、学校経営の理念である「信頼の絆で結ばれた学校づくり」が基盤となってコミュニティ・スクールの取組が進められています。「地域に貢献する」「地域を生かす」をテーマに、地域の行事で子供たちが銭太鼓を披露したり、地域の力を借りてとんど祭りを行ったりと地域の実態を生かした取組を進めています。

 熊野第四小学校では、豪雨災害やコロナ禍によってこれまで取り組んでいた行事等が途切れていましたが、お隣の熊野高校の生徒との連携で、キッズゲルニカプロジェクトや交通安全プロジェクトなど確実に取組が進んでいます。読み聞かせボランティアや学習支援ボランティアなどの取組もあり、以前の地域交流が復活してきているところです。

 熊野東中学校では、学校運営協議会で生徒の実態等について共有し、育てたい生徒像を明確することで取組の方向性を考えられました。本年度は生徒が希望や夢を持てるような講演会を企画されました。熊野町出身のマラソンのオリンピック選手である尾方剛さんからは自らの経験を通して夢に向かって頑張ることの大切さを聞きました。広島を拠点とするプロ自転車チームヴィクトワール広島の方からは目標の立て方をについて聞きました。終わった後の生徒の質問の多さに取組の成果が現れています。

熊野第一小学校では、本年度は紡ぐをテーマにコミュニティ・スクールの取組を進めています。子供たちによるCS委員会を発足させ、子供CSだよりを発行するなど子供たちが主体となった取組が行われています。そのことにより保護者の参画意識も高まりCS企画委員として協力を得ています。今後も学校と地域が子供たちの思いを吸い上げながら取組を進められると思います。

 熊野第三小学校では、学校経営に係るグランドデザイン作成について学校運営協議会で熟議し、「やりたい」があふれる学校づくりを目指しておられます。児童の「やりたい」、保護者の「やりたい」、地域の「やりたい」、教職員の「やりたい」が基盤となって学校運営そのものがコミュニティ・スクールの取組となっています。目指すゴールが明確になった取組がさらに加速されていきそうです。

 熊野中学校では、学校の課題等を踏まえて地域の方々が様々なサポートを行っておられます。放課後の学習支援では3年生の生徒を対象に数学の補充学習のサポートではほぼマンツーマンで生徒への指導が行われています。探究的な学習では、ゲストティーチャーやアドバイザーとして学習に関わっていただいています。その他にも学校サポーターを募集する取組も進んでおり、さらに取組を進められています。

 今回の実践交流会で一番感じたことはゴールの共有の大切さです。学校運営協議会でしっかりと学校教育目標、目指す児童生徒像を明確にして共有することで、学校と地域が一体化していくことを改めて感じました。今後の取組が楽しみです。

                                                                                                                   熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資   

    

このページに関するお問い合わせ

熊野町教育委員会教育部 教育総務課

TEL/082-820-5620   FAX/082-855-1110

お問い合わせフォーム