【教育長のページ】熊二小で広島県小学校道徳教育研究大会開催~繋がりの大切さを~
11月22日(金曜日)熊野第二小学校において広島県小学校道徳教育研究大会が開催されました。今回は熊野東中学校区での公開研究会と兼ねての開催ということで、熊野東中学校、熊野第四小学校との合同開催となりました。中心校である熊野第二小学校は1年生、4年生、5年生、熊野東中学校は1年生、熊野第四小学校は3年生の授業を公開しました。他校から子供たちが授業をするためにやってくることは珍しいことです。特に小学校の研究大会で中学生が授業することは聞いたことがありません。熊野東中学校区で指定事業として取り組んでいることの成果を披露したいという先生方の前向きな姿勢に拍手です。当日は県内各地から約200名の先生方に参加していただきました。
5つの授業があったので、一つの授業を少しずつ参観することになりましたので、全ての授業の様子を紹介することができません。最後に参観した1年生の様子を少し紹介したいと思います。
「かぼちゃのつる」という教材で、学習課題は「自分がしたいことがあるとき、何を大切にしたらよいのだろう。」です。かぼちゃはつるをぐんぐん伸ばして周りに迷惑をかけます。注意されても知らんぷり。道路を越えてつるを伸ばしますが、そのうちトラックのタイヤにつるをを切られてしまいます。子供たちは役割演技をしたり、タブレット端末を使ってつるの伸び方を表現したりしながら自分事としてどうしたらよいか考えます。たくさんの来客があっても子供たちは緊張することなく全く普段通り。しっかりと自分の考えを発表してくれました。最後にやりたいことを我慢している子供たちの様子を伝える保護者アンケートを読むと、すごく嬉しそうに聞いていました。先生からも周りのことを考えて気持ちよく生活することができていたことを書いた手紙を渡すともう手紙に没頭。すごく嬉しそうです。3年生の授業でも自分の挑戦し続けている姿について書かれた保護者からの手紙を涙を流しながら読んでいた子がいるということでした。5年生の授業でも先生が係や当番をしている写真を動画にして見せると子供たちは食い入るように観ていたということです。
自分のことをしっかりと見てくれている人がいること。周りの人との繋がりがしっかりと結ばれていること。子供たちにとってそういう存在があることで安心できたり、心が動いたりするということを改めて感じることができました。やはり子供たちの成長に周りの人との絆は欠かせません。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資