【教育長のページ】熊野中学校放課後補習~地域の方々から学ぶ生徒たち~
熊野中学校では昨年度からコミュニティ・スクールの取組として、中学校3年生の希望者を対象に地域の方々の協力を得て、放課後補習を行っています。先日学校を訪問して様子を拝見しました。本年度は毎週月曜日の放課後、数学科の補習を行っています。当日は放課後に委員会があったということでいつもより生徒の参加が少なかったようです。3年生4名が地域の方々からマンツーマンで指導を受けていました。途中1名に用があり帰宅しましたがその後1名が参加。地域の方々は元学校の教員の方もおられれば、学校での指導経験の無い方もおられます。生徒は用意された数学科のプリントから自分でやりたいものを選んで取り組みます。私もプリントを解いてみましたが、最初は難しくて戸惑いましたが徐々に慣れてきました。
生徒は悩んだ時には地域の方からアドバイスを受けます。「あーそうか。」「なるほど。」生徒たちは指導を受けながら、しっかりと考えます。約1時間があっという間に過ぎていきます。終わってから生徒に話を聞くと「教えてもらってよく分かった。」「指導してもらってありがたい。」と話していました。地域の方々からは「できることを増やしていくことが大切。できると生徒のやる気が出てくる。」「分かった時の喜びを大切にしてほしい。」「生徒はすごく真面目に取り組んでいますよ。」とお聞きしました。ある地域の方は「最初は生徒に教えることに戸惑いはあったが、分かったときの生徒の顔を見るとこちらも嬉しくなる。」と言われていました。中学校の教員ともしっかりと連携ができており、学校側も地域の方々に感謝しています。地域の方からは「次はいつ?」と意欲的な発言。地域の方々の熱意が生徒のやる気にあふれた姿に繋がっています。是非一度参加いただき、生徒のやる気を感じていただきたいと思います。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資