【教育長のページ】熊野第一小総合的な学習の時間~あたたかい町を目指して~
先日熊野第一小学校で実施した熊野町がん熊プロジェクトでの授業研究に参加しました。4年生の総合的な学習の時間の授業の参観です。「福祉」をテーマに1学期は熊野町社会福祉協議会と連携し、目の見えない方・耳が聞こえない方・足が不自由な方・高齢者・妊婦などの疑似体験をして、年齢や立場によって「思い」や「願い」に違いがあることを知ることができました。2学期はユニバーサルデザインの視点から筆の里工房北側に建設中の(仮称)筆の里創造の丘公苑体験交流施設にスポットを当て、誰もが使いやすい公園づくりについて学習します。
授業では、まず筆の里創造の丘公苑にどんなものがあれば楽しめるか考えました。子供たちからは「アスレチック・滑り台・サッカーゴール・花壇・時計台・自販機・地図」などの意見が出ました。先生が「本当に誰もが使いやすい公園になっている?」と問うと子供たちはこれまでの学習を振り返り、いろいろな立場の方のことを考え始めます。「点字ブロックがあったらいい。」「スロープは必要。」「机のついたベンチがほしい。」「目の不自由な方も楽しめる白杖迷路があるといいかも。」などの考えが出始めました。
今後は熊野町都市整備課とも連携し、実現に向けてアイデアについてプレゼンテーションを行うということです。小学生が町づくりに関わることに大いに期待したいと思います。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資