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【教育長のページ】熊野第四小道徳科授業研究~最後まで頑張るとどんな良いことがあるのだろう~

 熊野町ではがん熊プロジェクトと銘打ち、町内小中学校が道徳科・生活科、総合的な学習の時間の授業を公開し、町内の教職員が参観し協議することでより良い授業を創っていこうというプロジェクトを行っています。

 本年度第1回のがん熊プロジェクトが熊野第四小で行われました。道徳科の授業研究です。小学校2年生に何かを最後までやり遂げたときの喜びや充実感に気付き、自らもやるべきことを最後までやり遂げようとする態度を育てることを主題とした授業でした。

 教材では、鉄棒遊びが大好きな女の子が友だちが逆上がりを上手にしているのを見て毎日練習します。夏休みに入っても毎日練習。やっと1回できるようになりお母さんに見てもらいました。次の日には2回。次の日には何回もできるようになりました。先生や友だちに見てもらいたくて2学期が待ち遠しくなったというお話です。

 子供たちがより自分事として考えるために、事前の2週間で自分が今頑張っていることを、がんばりカードを使って振り返る取組を行いました。

 担任の上田先生は子供たちにしっかりと自信をもってほしいという願いから失敗しても頑張り続けることは自分の宝物になるんだということに気付かせたいと考えました。がんばりカードを活用して自分自身と結びつけさせながら、最初の「できない」と何度練習しても「できない」ではどちらが良いと思うという発問をされました。この発問にある子から「練習してもできないのは悲しい。」との意見。2年生の発達段階では先生の意図は少し難しかったのかもしれません。しかしかんばりカードで自分自身のことと結びつけさせることで、さらに学びが深まり努力することの意義に気付くことができると思います。道徳科の授業だけで終わるのではなく、いろいろな場面で考える、振り返ることを続けることで上田先生の願いに子供たちは気付くはず。それが期待できる温かい学級集団です。今後にさらに期待します。

                                                                                                       熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

 

                                                                                                                                                                          

                       

    

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