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【教育長のページ】 くまどくフォーラムの開催~読書の楽しさとは~

 11月4日(土曜日)にくまどくフォーラムを開催しました。「くまどく」事業とは家庭読書も含めて読書活動を推進し,読書の楽しさを味わうと共に子供たちに読書習慣を身に付けることをねらいとしたものです。今回で3年目となるミニビブリオバトルを小学生,中学生,熊野高校の生徒,そして一般の方にもご参加いただき行うことができました。ミニビブリオバトルでは小学生の部、中高生の部、一般の部ごとに自分のお気に入りの本を紹介して、会場にいる全ての人の投票によりチャンプ本を決めていきます。バトラーの皆さんの熱い思いが伝わってきます。今回は三村町長もバトラーとして出場されました。読書活動を推進する熊野町の町長としての情熱には感銘を受けました。

 開会の冒頭には安田女子大学非常勤講師の小林いづみ先生と岩手県花巻市出身で宮沢賢治とご縁のある切り絵作家の吉田路子さんによる朗読がありました。

 その後はいよいよ自分の好きな本,みんなに読んで欲しい本の紹介バトルです。年々発表のレベルが上がってきているように感じます。何より発表後の質疑応答での言葉に自分なりの思いがしっかりと入っています。「愛情とは、母性とは何か」を語る子や自分の体験と重ねて主人公を語る子など聞いていてこちらが考えさせられる内容も多くありました。登場人物の生き様、価値観を自分なりの考えで思考した結果から出てくる言葉なので説得力があります。まさにこれが読書の楽しさではないでしょうか。

 どの部においても甲乙付けがたいものばかりでしたが,チャンプ本についてご紹介します。

【小学生の部】熊野第二小学校 柴田彩香さん 「54字の物語」

 一話が54字で終わる物語。友だち二人で神様に願い事をする。「友だちの願い事がかないますように。」しかし神様には願い事が分からない。一見友情あふれる美談に思えるけど、見方を変えると違った話になる。そんな物語がたくさん載っているということです。柴田さんの物語を読み解く力も紹介する力もすごい。

【中・高生の部】熊野東中学校 西本健正さん 「変な絵」

 ある大学生がオカルトサークルの後輩から「不気味なブログを見つけたからぜひ読んでみてくれ。」と言われてブログを読み解いていく中で様々な人物の視点が入り乱れてくる。1章、2章、3章は別の話に思えるが最終章で見事に全てが結びつくホラーミステリ作品ということです。西本さんの紹介を聞くと背筋がゾクッとする感じです。

【一般の部】 民法好浩さん 「きんたろう」

 みんな知っている「きんたろう」のお話。でもこの金太郎は実在の人物。続きの話が面白いということです。昔話ってじつは続きがある話が多い。図書館に勤める民法さんによるとそんな本が図書館にはたくさんあるということです。みんな図書館に行きましょう。

                                        熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資


 

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