先日町内小中学校の学校運営協議会委員の皆さんを対象に学習会を実施しました。委員の皆さんは各学校が委嘱した地域の方々です。熊野町教育委員会では重点目標の一つに「学校、地域等の連携強化」を挙げています。各学校共にコミュニティ・スクールの取組を推進することで「ふるさと熊野に誇りと愛情をもち、熊野で学んでよかったと思える教育」を目指そうとしています。これまでコロナ禍でなかなか思うように取組が進みませんでしたが、本年度は各校において少しずつそれぞれのカラーが出始めています。

　学習会では講師に府中市コミュニティ・スクール連絡協議会会長立石克昭氏、広島県教育委員会生涯学習課社会教育監宮田幸治氏をお招きしてお話を聞かせていただきました。学校と地域が一体となって協力し同じ目標に向かって取り組むことで子供たちのさらなる成長と共に地域の活性化にも繋がることがコミュニティ・スクールの取組の良さであることを熱く語っていただきました。府中明郷学園学校運営協議会長でもある立石会長から「最初はあまり積極的にコミュニティ・スクールに関わる気はなかった。」「学校の統廃合があり、閉校となった地域の方々が学校から帰ってくる子供たちを見守る姿に感動して『地域の中に学校を　学校の中に地域を』というキャッチフレーズが浮かんできた。」「私はボランティアのつもりではない。子供たちに関わるのは町の将来への投資だ。」と具体的な事例も含めて熱いお話を伺いました。参加されていた熊野町の委員の皆さんにとっても良い刺激を受けたようです。終了後も学校ごとに「何ができるかね。」「○○をしたらいいんじゃない。」と盛り上がっていました。やっぱり皆さんでわくわく楽しみながらアイデアを出し合うことが大切ですね。今後の各学校のコミュニティ・スクールの取組が楽しみです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　         　　　　　　　　　　　　　　　熊野町教育委員会　教育長　平岡　弘資