先日がん熊プロジェクトの研修会が熊野第一小学校で開催されました。3年生の総合的な学習の時間の授業を、町内小中学校の先生で参観し、その後協議をしました。単元名は「熊野第一小学校の自慢を見つけよう」です。子どもたちは熊野第一小学校の自慢だと思うことについて大人の人から話を聞いたり、自分で調べたりしながら情報を集めます。「有名な作詞家がつくった校歌」「みんなが大好きなビオトープ」「音楽家である大先輩の坊田かずまさん」など一人一人が自分なりに自慢を見つけていきます。その自慢を友だちと交流して共通点などを見つけていきます。

　この学習では、子どもたちのもっと知りたい、もっと調べてみたいという思いを大切にしながら「ふるさと熊野」に誇りと愛情をもてるよう進めていきます。

　担任の井手先生は学校のこと、地域のことについて様々な人から情報を集め単元構想をされました。坊田かずまさんの親族の方や熊野町郷土館などでお話を聞きにうかがい、自ら積極的に情報収集をされました。先生自らが探究的な学びをしっかりと行いました。熊野第一小では夏休みには先生が地域のことをもっと詳しく知ろうということで地域の方と町内を探索する予定とのことです。子どもたちの探究的な学びを実現するには、先生たちがまず探究的に教材研究をすることが大切です。地域のことを知るためには、まず地域の方とつながりをもつことが重要です。コミュニティ・スクールの取り組みと併せてふるさと教育の充実が期待できそうです。

 

　熊野町教育委員会　教育長　平岡　弘資