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【教育長のページ】がん熊プロジェクト道徳科授業~きまりの良さって何だろう~

 

 本年度熊野町では「学び続ける力の育成」と「思いやりの深化」を重点目標として様々な取り組みを進めています。その中心となるのが、がん熊プロジェクトです。熊野中学校区(熊野中・熊野第一小・熊野第三小)では総合的な学習の時間を中心に探究的な学びの研究に取り組んでいます。熊野東中学校区(熊野東中・熊野第二小・熊野第四小)では道徳教育の研究に取り組んでいます。がん熊プロジェクトでは、小中学校6校がそれぞれ授業を公開して研究を深めています。

 本年度最初の授業公開は、熊野第二小3年生の道徳科の授業です。きまりを守る大切さについて子どもたちが考える授業でした。

 教材「黄色いかさ」のあらすじを説明します。突然の雨で困っている人向けに駅に置き傘があることを大助は母親から聞きます。何日か経ったとき急な雨で大助はその傘を借りて家に帰ります。その後、傘は大助の家の玄関に置かれたまま。母親からは「早く返しなさい。」と言われます。次の日は雨。大助が駅の前を通ろうとするとおばあさんが困った様子。聞くと「傘が一本もないのよ。」とのこと。大助は「おばあさん、ここで待ってて。」と叫んで走り出します。

 子どもたちに事前アンケートをすると「きまりを守ることは大事である。」は100%分かっています。でも、「きまりを守れなかったことがある。」は70%。このギャップをどう考えていくのか。子どもたちは大助の気持ちに寄り添いながら考えます。「きまりを守らない人が増えるとどうなる?」と問うと、「やりたい放題になる。」と子どもたちは答えます。「どうしてきまりはあるのだろう?」との問いに、子どもたちはきまりの意義や良さについてしっかりと考えることができました。「分かっているけどできないこと。」これは子どもたちだけでなく大人の私たちも考えなければならない問題ですね。

 

 熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

        

   

 

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