このページの本文へ移動

【教育長のページ】コミュニティ・スクールの視察に行ってきました

 先日町内小中学校校長6名、各学校運営協議会会長6名でコミュニティ・スクールの先進地である府中市へ視察に行ってきました。府中市は平成24年からコミュニティ・スクールの研究を始められ、令和元年には全ての府中市立学校でコミュニティ・スクールの取り組みを進めておられます。どの学校も熱心に取り組まれていますが、今回は栗生小学校と明郷学園を訪問させていただきました。どちらも学校と地域がしっかりと結びついた良好な関係が築かれ、素晴らしい取り組みをされていました。

 まずは栗生小学校を訪問。お昼の休憩時間に到着しましたが、正門の所で教頭先生と共に子どもたちが気持ちの良い笑顔で出迎えてくれました。その後授業の様子を拝見したり、取り組み状況をお聞きしました。校長先生、学校運営協議会会長さんから心のこもったおもてなしと熱いお話を受け、まさに地域とともにある学校であると感じました。地域の方々が子どもたちの名前を覚え、転勤してきた先生に子どもの成長を語られるという話や「ほっくり」と名付けたCSルームを地域の方々が手作りし活用されている話など心に残りました。全てが子どもたちの主体的な活動をサポートする取り組みとなっていました。

 次は明郷学園。小1から中3までが同じ学校で過ごす義務教育学校です。この学校のコンセプトは「地域の中に学校を 学校の中に地域を」です。コミュニティ・スクールとして12年目を迎え、学校が地域とつながり、地域の方々と協働しながら充実した取り組みを進めておられます。子どもたちが主体的に地域の行事に関わることで地域の活性化が図られたり、中学生が地域貢献を目的に地域企業とコラボした模擬会社LinkSの経営を行ったりする中で自ら考え判断し行動する児童生徒の育成を目指しておられます。学校運営協議会の会長さんから「いこるところに人は集まる(いこるとは炭が赤々と火がついた状態を表す備後弁)」という言葉を聞き、「いこる」ことの大切さを改めて感じました。

 今回の視察は学校の校長先生だけでなく、各学校の学校運営協議会の会長さんにも参加いただきました。最後に明郷学園のコミュニティ・スクールの拠点となる部屋「むらさきラボ」を拝見しているときに、各学校ごとに校長先生と会長さんが笑顔で熱く話をされている姿が見られ、それが今回の視察の一番大きな成果だと感じました。

 今回の視察を参考に各学校において熊野町バージョンのコミュニティ・スクールの取り組みが進むことを期待しています。

 

 熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

        

  

 

  

 

このページに関するお問い合わせ

熊野町教育委員会教育部 教育総務課

TEL/082-820-5620   FAX/082-855-1110

お問い合わせフォーム