【教育長のページ】この算数の問題が解けるようになるためには・・・
先日熊野中学校で町内の中学校数学科の教員、小学校高学年の教員が集まり、熊野中笠原教頭の指導で算数、数学科のミニ研修会を行いました。
ここ数年熊野町では、学力調査等で算数、数学科の結果があまり良くない状況が見られています。4月に行った全国学力学習状況調査でも各校に自己採点結果を尋ねるとあまり良くないようです。そこで数学科のエキスパートである笠原教頭にお願いしてミニ研修を行いました。
各小中学校で正答率の悪かった問題について、「どこに課題があったのか?」「どのような取り組みをすれば改善できるのか?」など小学校と中学校の教員が議論しました。小学校では下記の問題の正答率が悪い状況にありました。平行の定義だけを問えば答えられる。三角形の面積は公式に当てはめれば答えられる。ところがこの問題の正答を出すことができにくい。これまでの取り組みのどこに要因があるのか、そんな議論が白熱しました。結局身に付けた知識と知識を結びつけるためにはどんな授業をしていかなければならないのか。
「公式だけを覚えるような型にはめた授業から脱却しなければならない。」
「子どもたちにイレギュラーな問題に出会わせることが必要。」
「思考のストーリーを大切にしていく。答えからの逆算の思考を大切にしていく。」
いろいろな意見が出て研修が盛り上がりました。しかし議論で終わっては意味がありません。これをどう実践していくのかが重要です。次のミニ研修会では実践したことからさらに深めていきたいと思います。先生たちの前向きな姿勢が感じられて良い研修会となりました。
熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資