熊野第三小学校を訪問しました。4年目となる和田校長先生は学校や地域の状況をしっかりと把握され,目指す方向が明確で自らわくわく感をもって楽しみながら学校経営をされている様子が感じられました。常に「子供を基点」に物事を考え,一人一人を尊重すること,心に寄り添い,成長を支え,後押しをしていくことを大切にしておられます。今年も子供たちの向上心を高めることを重点目標とされています。また子供・保護者・地域・教職員,みんなで創る学校を目指してコミュニティ・スクールの取組の拡充を図ろうと様々な仕掛けを練っておられます。話を聞くだけでこちらもわくわくしてきます。

　まず,本年度呉市から来られた先生2名と初任の先生1名の授業を参観し,その後面談しました。3名とも子供たちに対して前向きに取組を進めておられます。子供とのコミュニケーションもしっかりと取れています。初任の先生の学級目標は「学校全員のことを大事にするクラスにしよう。」でした。学級全員ではなく,学校全員という表現が気になり,聞いてみると子供たちからのアイデアとのこと。これまでも縦割り活動等でお世話になった上級生,関わってもらう先生方,地域の皆さん等も含めて全員を大事にしていこうという考えが生まれたことに感動しました。きっとこの子たちは昨年度,周りの子供や大人にしっかりと関わってもらい,そのことに感謝の気持ちをもっているのでしょう。温かい学校が創られています。

　　熊野町教育委員会　教育長　平岡　弘資