11月1日（火曜日）熊野中学校区研究推進地域公開研究会が行われました。午前中は熊野第一小学校,熊野第三小学校において授業公開,午後から熊野中学校において授業公開と各学校ごとに分科会,その後全体会が行われました。全体会の最後には國學院大學　田村学先生にコメンテーターをお願いし,町教委担当者,各校担当者3名併せて4名と共に座談会が行われ,会場の参加者も巻き込んだ議論となりました。

　この研究では,「ふるさと熊野」をテーマに,総合的な学習の時間で地域を題材にした授業づくりを行う中で,子供たちの表現力の育成に力を入れました。授業公開では,平成30年西日本豪雨災害で甚大な被害を受けた経験から,3校とも「防災・減災」をテーマに,「自分や家族の命を守るためには？」「熊野町を安心・安全な町にするには？」「災害に対してどのような備えがいるのか？」など子供たちが,いろいろな視点で議論しながら学習をしていました。授業者は子供たちが当事者意識をもつための手立てを工夫しながら授業づくりに取り組んでいました。その他にも熊野ならではの「熊野筆」をテーマにした授業など,ふるさと学習としての取組を参観することができました。

　最後の座談会は,田村先生の絶妙のトークと担当者たちの情熱で大変盛り上がるものになりました。やはりキーワードは「探究」です。子供たちの探究心をくすぐり,主体的に課題を解決したり,クリエイティブな企画を考えたりする,そんな授業づくりをこれからも目指していきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　熊野町教育委員会　教育長　平岡　弘資