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【教育長のページ】これって権利? これって義務? 議論する道徳授業

 先日熊野第二小学校での道徳科の授業研究に参加しました。本年度は熊野東中学校区において県の指定事業を受けて,熊野東中学校,熊野第二小学校,熊野第四小学校で道徳科の研究に取り組んでいます。10月17日(月曜日)には公開研究会も予定しています。

 さて,今回は熊野第二小5年生の授業です。教材のあらすじをお伝えします。

 村田君は,小学校3年から始めたピアノが楽しくなってきていて毎週金曜日のレッスンが待ち遠しい。そんなある日2ヶ月後の学習発表会で劇をやることになり,メインキャスト10名と小道具係等のスタッフを決めることになった。学級での話し合いで,みんなから村田君はメインキャストに推薦された。スタッフなら金曜日の放課後練習には参加しなくてもよい。でもメインキャストになるとできるだけ参加しなくてはいけない。「やってみたい気持ちがなくはないんだけど,習い事があって,金曜日はどうしても練習に参加できないんだ。」

 先生から子供たちへ,「村田君は自分勝手なのかな。自分勝手じゃないのかな。」と発問します。

 「村田君には断る権利があるよ。」「でも学習発表会には参加しなくてはいけないよね。」役割演技の中で子供たちはいろいろと議論しながら考えます。

 「権利って何?義務って何?」「権利はやっていいこと。」「義務はしなければならないこと。してはだめなこと。」

 よりよく生活するためには,権利と義務の両方をどのように考えればいいのでしょうか。子供たちは自分の生活も振り返りながら考えていました。

 「こういう時にはこうしなければならない。」と子供たちに一方的に教え込むのではなく,子供たち自身が主体的に議論しながら考えることが大切です。そんな姿を見ることができました。

 授業後の先生方の研究協議も盛り上がりました。よい授業を共に創ろうとする熊野第二小学校の先生方の姿も素晴らしかったです。

 

 写真1   写真2      

 

熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

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