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【教育長のページ】児童生徒の主体的な学びを創るがん熊プロジェクト

 熊野町では児童生徒の主体的な学びを目指した授業づくりに向けて,町内小中学校全教職員による授業研究を行っています。それががん熊プロジェクトです。昨年度までは町内小中学校6校が一回授業研究を設定し,他校の教職員が最低1回は参加することにしていました。本年度は,授業後の研究協議をさらに充実させるため,授業研究の回数を増やし,その分参加する人数を減らし,教職員がより主体的,積極的に授業づくりについて協議できるようアップデートしました。

 先日熊野第一小学校で開催されたがん熊プロジェクト授業研究に参加してきました。6年1組玉井先生の総合的な学習の時間を参観,その後協議会を行いました。単元名は「ヒロシマ人として」です。本質的な問い「平和とは何か。」を設定した単元です。参観した授業は,単元導入の課題づくりの授業でした。まず子供たちは「ヒロシマといえば?」「ヒロシマの自慢は?」など誇りに思うことを人・もの・こと・場所に分類します。その中からSDGsと関連させて課題を絞ります。子供たちはグループ協議で自分の考えをしっかりと出し合い,課題を絞っていきます。真剣に話し合う姿に感動。結局SDGsの13と16のゴールに絞られました。13は「気候変動に具体的な対策を」防災減災からの視点です。16は「平和と公正をすべての人に」人類最初の被爆地ヒロシマについてです。どちらを選ぶのか子供たちの議論は熱を帯びます。「熊野町での豪雨災害は忘れてはいけない。」「自分たちが経験したことだ。」「いや,やっぱりヒロシマから平和を発信することが大切だ。」自分の言葉で議論する子供たちは素晴らしい。玉井先生は両方の意見を尊重します。その姿勢も素晴らしい。最後にヒロシマを訪れた外国の方々のメッセージを紹介。それを聞いた子供たちは「やっぱり平和について,いろいろと調べていこう。」とまとまりました。まさに自分たちで課題を見つけ出しました。これからの探究的な学びが楽しみです。

 その後の参観者による協議も白熱。先生方からも授業づくりに向けた主体的,積極的な姿を見ることができました。

 

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熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

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