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【教育長のページ】「幸せな生き方って何だろう」を考える道徳科授業

 先日,熊野東中学校において道徳教育推進協議会を開催し,津留見先生と奥田先生のTTによる「特別の教科道徳」の授業研究と研究協議,その後関西福祉大学新川教授,広島県教育委員会義務教育指導課住田指導主事から講話をしていただきました。

 2年生の授業では,導入で「今,あなたは平和ですか?」という生徒へのアンケート結果から平和に対する関心をもたせ,それぞれの時代に生きた人たちの「受け継がれる感情」について考える展開でした。1945年沖縄戦の最中,当時9歳だった神里さんは砲弾が降り注ぐ中で,妹を助けようとして弾に当たり亡くなっていく母を目の当たりにします。そんなつらい体験をした神里さんは77歳になった2014年,中学生たちに沖縄戦について語り始めます。その顔にはなぜか喜びが感じられます。「なぜ?」生徒たちは考えます。「もし神里さんは,今2022年の時代に生まれたら幸せだったのかな?」先生が生徒へ問いかけます。生徒たちは真剣に考えます。最後には「これからあなた自身が,よりよく幸せに生きていくためには,どんなことを大切にしていきますか?」

 授業中,生徒たちが一生懸命考えている姿が大変印象的でした。「俺だったらいやだ。」「自分の経験を若い人たちへ伝えることに喜びがある。」「喜びがあるのかな?」いろいろな考えをもって生徒たちは話し合いをしていました。正解はないのかもしれません。しかし,こうやって話し合いながら,自分の考えを深めることが大切なのです。

 その後の教員による協議も大変盛り上がりました。新川教授,住田指導主事からは「よりよく生きる喜び」とは何か,また生徒がそれに気付くには,どのような授業を創っていけば良いのか,様々な視点から指導を受けました。大変有意義な研修となりました。みなさんは「幸せな生き方って何だろう」と思われますか?

 

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熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

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