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令和3年度 第4回熊野町防災・減災まちづくり会議

 12月19日(日曜日)に「令和3年度 第4回熊野町防災・減災まちづくり会議」を熊野東防災交流センターで開催しました。
 平成30年度から始まったこの会議は、町と町民が協働して災害に強いまちづくりの実現を目指しており、今年度は“自助・共助”をメインテーマとして、避難行動、避難所の設営および運営、要配慮者支援、仲間づくり等について、講演、ワークショップ、訓練を開催しています。

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 第4回のテーマは『避難所設営&運営』で、(1)避難所受付訓練 (2)避難所運営(清掃)訓練 (3)避難所ペット専用スペースの見学 (4)備蓄倉庫見学 (5)非常食体験 (6)避難所設営訓練を実施しました。参加者は合計28名で、中学生や幼児連れのお母さんなどにもご参加いただきました。また、昨年度のまちづくり会議の参加者に「熊野町防災サポーター」として、訓練のサポートをしていただきました。
 参加者は、6班に分かれ、6つの会場をローテーションで巡りながら訓練を行っていただきました。なお、訓練は、新型コロナ感染症予防策(注:1)をして実施しました。

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参加者は、各会場を巡り、訓練や体験を行い、付箋に気づきを記入していただきました。各訓練の概要は次のとおりです。
 

(1)避難所受付訓練
 コロナ感染症対策に基づいた受付を設置し、参加者が避難者役となり検温、手指消毒、受付票の記入を体験していただきました。参加者からは、「いつでも人手が足りている訳ではないので、空いている人が受付のサポートに入ることが大切だと思った」といった感想をいただきました。また、町では現在、避難所受付票の修正を検討しており、参加者に新旧の受付票を記入していただき、「郵便番号を記入しなければ、より簡素化できるのでは」などといった提案をいただきました。

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(2)避難所運営(清掃)訓練
 この訓練は、昨年度の第6回まちづくり会議ワークショップ「仲間と一緒に取り組みたいこと」での発表内容を実現されたものです。熊野町防災サポーターが、マニュアル作成から講習の説明・実演までを担っていただきました。マニュアルは平成30年7月豪雨時の避難所で保健師から指導を受けたポイントなどがまとめられており、このマニュアルを基に訓練を行いました。「手順を記したイラストを各避難所に貼っておくと良いのでは」、「手順が分かる動画を自分たちで作ろう」など様々なアイディアが参加者から寄せられました。

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(3)避難所ペット専用スペースの見学
 普段は講義室として使用していますが、避難所開設時には、ペット用ゲージなどを設置してペット避難専用スペースとして使用します。このエリアの出入り口は一般避難者と動線が分けられており、ペット好きにもそうでない方にも配慮した形となっています。参加者からは、「ペットを連れた訓練をしてみては」などのご意見をいただきました。

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(4)備蓄倉庫見学
 参加者が自らの非常持ち出し袋を準備するためには、避難所に何が備蓄してあるか知っておく必要があります。そのために備蓄倉庫の見学も訓練の中で実施しました。
 参加者からは、「モノの出し入れがしやすくいい場所にある」、「一覧表を掲示しておいてほしい」、「管理運営マニュアルの確立が必要」、「備蓄品に頼らず自分で用意(確保)することも必要」など、様々な視点でのご意見や感想をいただきました。

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(5)非常食体験
 参加者はお湯と水で戻した2種類のアルファ化米で非常食体験をしました。「お湯か水を入れるだけなので簡単だと思っていたが、実際に作ってみると難しい部分もあったので、事前に練習しておくのが大切だと思った」などの感想をいただきました。
 2種類のアルファ化米については、どちらも同じ温度にして参加者に試食してもらいましたが、冷めてもお湯で戻したアルファ化米の方が食べやすく、水で戻した方はパサパサ感があり食べづらいとのご意見が大多数でした。このことから、アルファ化米の提供は、避難所でお湯が確保できる状況になってからにすると良いことが分かりました。

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(6)避難所設営訓練
 設営訓練は、マットの設置・間仕切りの組み立て・消毒をしての後片付けまでを体験する内容でした。熊野町が導入を進めているマットは、「以前に避難所で使用していたマットよりも寝心地が良くなったが、このマットに付属している間仕切りは少し低い」とのご感想を頂きました。仕切りが比較的高い間仕切りを試して頂いたところ、「これなら安心感がある」とのことでした。その他、「高齢の家族がいるため避難をためらっていたが、折り畳みベッドがあるなら今後は避難所へ来ることも考えたい」とのお声もありました。
 この訓練でも熊野町防災サポーターの方々にお手伝いをしていただきました。

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 訓練終了後には、防災ホールで訓練の振り返りを行いました。各自が記入した付箋を模造紙に貼り参加者全員で共有しましたが、自らの地域や学校での訓練に活かそうと、他班の気づきを真剣にご覧になられている姿が印象的でした。このように、訓練はシナリオ通りに上手く実施することを目的とするのではなく、多様な方の意見を知ることや実際の災害を想定した場合の課題を見つけて改善していくことが大切です。

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 また第3回ワークショップ『男性も女性も避難したくなる避難所』で、地域の方にもこのテーマを理解してもらうために私たちが取り組めることについての発表内容の1つ「目安箱を設置して意見を記入してもらう」も、今回の訓練で実践し、熊野東防災交流センターの施設の機能や避難所としての感想などのご意見をいただきました。

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 次回第5回は、2022年1月23日(日) PM1:30から町民会館ふでりんホールで、『仲間づくりのポイント』をテーマに講演とワークショップを実施します。
 中学生以上の町民はどなたでも参加いただけます。お子さん連れの親子参加も大歓迎です。是非ご参加ください。

注:1新型コロナ感染予防策:会場入り口で検温(37.5度以上は参加見送り)と手指の消毒、館内常時換気、スタッフ・参加者全員のマスク着用等。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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