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【教育長のページ】熊野中学校SSRで東大LEARNwithニトリ

 以前に熊野中学校が県教委から指定を受け、不登校傾向のある生徒、集団に入りにくい生徒の居場所としてSSR(スペシャルサポートルーム)の取組を進めていることについてご紹介しました。熊野中では、れんげルームと名付けています。

 先日東京大学の中邑賢龍教授が家具の(株)ニトリとコラボした東大LEARNwithニトリというプロジェクトが熊野中学校で行われました。れんげルームに通っている生徒たちが主体的に課題を解決していく経験を通して、その才能を伸ばしていこうというプロジェクトです。

 プロジェクトの概要は次のようなものです。れんげルームを快適な部屋となるようレイアウト等を工夫していこうという課題に生徒たちが取り組みます。そこにニトリのコーディネーターがサポートに入ります。しかも欲しい家具等があればニトリからプレゼントされます。生徒たちは教室の真ん中にみんなが集える机が欲しいと話し合いました。その他にもカーテン、クッション、カラーボックスなどニトリのコーディネーターと話し合いながら決めていきます。ただしそのためにはあるミッションがあります。中邑教授からのミッションは、「みんなが選んだ机が熊野中学校の体育館にいくつ入るか1時間で答えを出すこと。ただし条件がある。使えるものは5メートル巻き尺3個、スズランテープ3個。」

 いざ当日。生徒たちは10m程度のスズランテープに1mごとにマークを付けて、体育館を測り始めました。体育館には入り組んだところもあり測定が難しい。最初は意気込んで始めましたが徐々に疲れが見えてきます。それでも四苦八苦しながら答えを出しました。生徒たちは解決した方法と答えを中邑教授に報告。無事ニトリの机等をゲットしました。生徒たちの嬉しそうな顔。来月上旬にはニトリから届くということです。

 生徒たちは、「疲れたけど楽しかった。」「どう計算するか難しく大変だった。計算ドリルをする方がよっぽど楽。」という感想。しっかりと頭を使い、主体的に課題解決したことがよく分かります。このことが生徒たちの達成感につながりました。

 

                                          熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

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