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【教育長のページ】避難したくなる避難所づくりに向けた中学生の提案

 先日、熊野中学校3年生が総合的な学習の時間において取り組んでいる防災教育の発表会を参観しました。「避難したくなる避難所を自分たちでつくろう!」をテーマにした学習です。平成30年7月西日本豪雨において甚大な被害が出た熊野町にとって、避難所運営は重要な課題となっています。

 生徒たちは本年度完成した熊野東防災交流センターを見学したり、実際に避難所設営体験をしたりして情報収集し、避難所運営の課題を考え、その改善策について中学生の自分たちにできること、役場や地域の大人にお願いしたいことなどを提案してくれました。その提案に対して三村町長、町防災安全課の花岡課長、学校運営協議会の委員の皆さんからコメントをいただきました。

 食事等の物資面の充実、プライバシーの確保、感染症等衛生面での対策、ストレスを軽減する心の健康への配慮、高齢者・障害を有する人への対応、多言語を活用した避難所のグローバル化など様々な提案がありました。

 私が提案を聞いて一番思ったことは、避難所でのハード面での充実はもちろんですが、ソフト面での取組の重要さです。避難している人、運営者共に気持ちよく避難生活を送るには様々な思いやりのある配慮が必要です。中学生にはその潤滑剤としての役割を期待します。今回の提案を聞きながらその役割を実践してくれることを確信しました。実際先日の大雨による避難指示発令時には、防災センターにおいて率先して避難所運営に力を貸してくれた中学生がいたということです。学びが実生活に生きています!

   

 

                                         熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

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