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【教育長のページ】豊かな心を育む道徳科の授業を目指して

 本年度、熊野東中学校は道徳教育推進拠点地域事業の指定を受け、道徳科の授業改善を核とした道徳教育の推進に向け、校区の熊野第二小学校、熊野第四小学校と共に取り組んでいるところです。取組の一つの目玉として中学校の先生が小学校6年生の学級の道徳科の授業を行っています。

 先日熊野東中学校の安東先生による熊野第二小学校と熊野第四小学校での道徳科の授業を参観しました。「白旗の少女」という教材を使った6年生に対しての授業です。両小学校では、これまでも既に授業を行っているということで、全く違和感なく授業が進められていました。

 太平洋戦争末期の沖縄において、ガマと呼ばれる穴の中で隠れていた少女は白旗を手にして連合国軍に投降します。その後、その時撮られた写真があることを少女が知り、新聞で「この少女は自分である。」と告白し、平和運動に取り組むようになりました。そのうち、この写真を撮ったヘンドリクソンさんに会いたいと思うようになり、そして二人は再会・・

 6年生たちは二人の心のつながりについて、一生懸命考えていました。ただ内容の難しさもあり、なかなかねらいに迫ることができない状況。子供たちに気づかせたいことについて、安東先生はいろいろと発問を変えながらアプローチをしていきます。感心したのは決して教師主導の伝達型の授業になっていないことです。安東先生は子供たちの意見を大切にしながら、子供たち自身が気づくような授業を作っていました。

 授業終了後も安東先生や担任の先生方と発問のあり方について熱く語り合いました。同じ教材で次の学級でも授業するということで、少しの休憩時間に発問を変えて資料を作成。3つの授業の内、2つしか参観できなかったのですが、夕方熊野東中学校の教頭先生から私に電話があり、安東先生が3つ目の授業について報告がしたいとのこと。その後30分くらい教材解釈、発問のあり方等について語り合いました。一生懸命授業づくりに取り組んでいる先生と話をするのは本当に楽しいです。熱く有意義な時間がもてました。

   

                                         熊野町教育委員会 教育長 平岡 弘資

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