5月7日（金曜日）熊野第一小学校を訪問しました。まずは今年度新任校長として着任された青木校長先生からお話を聞きました。学校教育目標「成長の実感」に向けて、「今の自分から」を合い言葉に、子供たちが今の自分ができること、できないこと、できるようになったことなどを振り返り、そのことに対して適切な評価を行うことで、さらに成長しようとする、そんな子供の姿を目指したいとのこと。このことを全ての教育活動において意識して取り組むということでした。自分自身を見つめ、さらに成長していく子供たちの姿を期待します。

　その後は、青木校長先生、上田中教頭先生と各学級の授業を参観しました。熊野第一小学校はこの3月まで私が所属していた学校です。毎日のように学級を回って授業参観していました。今日は私が教室に入ると、振り返ってこちらを見る子がたくさん。手を振ってくれる子供もいます。3月までそんなリアクションはなかったのですが、でも私の感覚は昨年度の授業参観と同じ感覚でした。少し感傷的になりましたが・・

　最後に青木校長先生から聞いたエピソードを紹介。先日正面玄関の前のグレーチングの間で2年生の男子がチョウチョのさなぎを見つけて教えてくれたそうです。「明日にはチョウチョになるかあ。」と話した次の日。2年生男子と一緒に見に行くとなんとふ化したチョウチョが下の溝に落ちて水に浸かって動きません。「拾って土に埋めてあげよう。」と2年男子。上のグレーチングをはずして取ろうとしても手が届きません。そこへ通りかかった5年生男子が「取ってあげよう。」とチョウチョを捕ってくれました。手に取るとなんと少し羽が動き出しました。切り株の上に置いて次の休憩時間まで様子を見ることに。約束の時間より少し早く校長先生が見に行くと、チョウチョは羽を広げて乾かしている様子。その後2年生男子と見に行くとチョウチョは飛び去っていなかったということでした。校長先生は全校朝会で、チョウチョを助けようとした子供たちの優しさ、チョウチョの生命力に感動したと話をされたということです。ちょっとした話ですが、改めて学校っていいなあと思いました。