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令和2年度 第5回熊野町防災・減災まちづくり会議

町全体が協働する災害に強いまちづくりの実現を目指して、平成30年度から防災・減災まちづくり会議を開催しています。
今年度は、”避難”をテーマに避難所の設営および運営・要配慮者支援等についての講演、ワークショップ、訓練等全6回開催することとしており、12月6日(日曜日)に、熊野町役場3階会議室において、第5回会議を開催しました。

 

第5回は、「福祉避難所」をテーマに町の福祉避難所担当職員3名を含む男女28名に参加していただきました。
講師に一般社団法人福祉防災コミュニティ協会・福祉防災上級コーチの湯井恵美子氏を迎え、『誰も取り残さない~福祉×防災×コミュニティ』と題した講演を聞いた後、「みんなで助かるために必要なこと・もの」について意見交換しました。
なお、会場内は、検温の実施や手指消毒、換気など新型コロナウイルス感染症予防策を実施しています。(注:1)

 

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第一部の講演「誰も取り残さない~福祉×防災×コミュニティ」は、今年度の防災・減災まちづくり会議で初めて地震災害の避難行動と避難生活を考える機会になりました。冒頭に事前に訓練をしておくことの大切さを体感する体操をし、甚大災害において軽度の障害者が「あと少しの支援があれば」助かった事例などのお話しをいただきました。参加者は、地域の助け合いが障害者にとって必ずしもうまく行われていないことを痛感されたようでした。湯井氏は、第一に自らの命を守り、自らの命を大切にすることが周りの人の命を考えることにも繋がると強調した上で、南海トラフ地震では熊野町も大きな揺れが想定されており、福祉避難所を一般避難所と同じタイミングで開設する必要性を、柔らかな物腰ながらも熱く語ってくださいました。(注:2)

 

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第二部は、参加者が「地震等により災害弱者が直面した困難についての事例」を読んだあと、ワールドカフェ形式で意見交換しました。ラウンド1では「いつ・どこに・誰と・どのように避難する?」をグループ毎に話し合い、席を移動したラウンド2でアイディアを共有・発展させ、元の席に戻ったラウンド3で「みんなで助かるために必要なこと・もの」を具体化させていきました。各班が3~5点に絞ったアイディアは、“要介護者にどんな手立て(移動は車なのか・特別な車が必要か等)が必要か近所の人だけでも事前に知っておく”や“近所のコミュニケーションとして挨拶や花見・餅つき等の行事をする”など自治会の班単位で実践する案が目立ちました。

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各グループのアイディアは投票しながら情報共有しました。55票を集めたグループと講師賞を獲得した参加者へ講師の湯井氏からプレゼントがあり、思わぬプレゼントに参加者は大喜びでした。最後は、湯井氏に参加者からの質問に丁寧に答えて頂き、参加者は回答に深く頷いていました。湯井氏のお人柄に惹きつけられ3時間があっという間に感じられる第5回会議でした。

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第6回会議は、新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、日程を調整中です。テーマは『わたしたちの避難のこれから~防災減災まちづくり会議総決算~』で、第1回~第5回の振り返りと町民の今後の取り組みを考えていきます。

 

注:1新型コロナ感染予防策:会場入り口で検温(37.5度以上は参加見送り)と手指の消毒、会場の窓やドアを開放、会場内に扇風機を2台設置し常時換気、講師・スタッフ・参加者全員のマスク着用、新しい生活様式に沿ったテーブルの間隔や椅子の配置、テーブル上にアクリル板設置、休憩中の手洗いやうがい等。

注:2熊野町では、『警戒レベル3 避難準備・高齢者等避難開始』の発令時、一般の避難所と同じタイミングで福祉避難所を開設しています。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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