その他 新しい筆のおろし方(ほぐし方)を教えてください
大筆のおろし方
大筆は全部おろして筆全体の弾力をうまく使って書くのが上手な使い方です。筆全体をおろさないで使うと、太い線がでにくく、弱々しい書き方になったり、墨が長もちせずかすれた字になってしまいます。しかし、筆に慣れていない方には、全部おろした筆は柔らかすぎてうまく使いこなせないかも知れません。ですから新しく短鋒筆(たんぽうふで=穂首の短い筆)以外の筆を使うときは筆の穂首の3分の2ぐらいをおろして使うと良いでしょう。
大筆のおろし方3つのポイント
1 穂首の根元を傷つけないように、軸を回しながら指先で筆の穂先からすこしずつほぐします。
2 筆の穂首に水をつけて、糊がための糊を洗いおとします。
3 水洗いした筆は、形をととのえて穂首を下にし、日陰につりさげてほしておきます。
小筆のおろし方
小筆は、4分の1から半分ぐらいをさばいて使います。穂首のさばいた部分を水につけて糊をおとします。ただし、小筆は大筆のような大胆な水洗いはしません。(大胆な水洗いをすれば、筆全体がさばけてしまいます。)