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社会  熊野の筆づくりでこまっていること、問題は何ですか?

 熊野筆は、他の伝統産業と同じように、後をつぐ人が不足しているため若い後継者をつくり育てることが大きな問題です。
  後つぎが不足している原因は、町の近くに広島市、呉市があり、つとめに出るのも便利なため、筆づくり以外の仕事をする人がふえてきたことです。また、筆づくりは根気のいる手作業がつづくので、若い人がやりたがらないということも後つぎが育たない原因になっています。
  しかし、近ごろはゆとりと心の豊かさのある生活をしたいという人々が多くなってきて、伝統的工芸品の持つ手づくりの温かさと本物のよさが見直されてきています。熊野町や熊野筆事業協同組合では、熊野筆の良さをわかってもらうための事業をすることによって、若い後継者を育成する努力をしています。
 その他、後継者を育てるための勉強会や後継者をつくり育てようとする会社に原材料をあたえる事業なども行っています。
 もうひとつの問題は、中国筆(中華人民共和国で生産された毛筆)との競争が年々激しくなってきたことです。
 中国は、原材料が豊富で筆作りにかかる費用も熊野筆より安いので、日本で作られる筆と比べてかなり安く製品が出来、それが大きな脅威となっています。
 熊野町では、中国筆との競争に負けないために、熊野筆事業協同組合を中心に、「熊野筆」ブランドをたちあげ、純熊野産であることをアピールするなど、より質のいい筆づくりをするための努力を続けています。 




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熊野町総務部 産業観光課

TEL/082-820-5602   FAX/082-854-8009

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