〔連載特集〕筆の里工房周辺の整備事業 「つながる つなげる」 (その20)
都市公園と公園施設(観光交流拠点)の建設を進めています

(イメージ図)
わずか74年後には、日本の人口が今の半数に減少すると見込まれるなか、“ふるさと熊野”を子や孫に残すために、私たちには今できることがあります。
個性豊かな文化を活かした魅力的なまちづくりも、移住する場所、住み続ける場所として人々をまちに惹き付ける大切な取り組みの一つのはずです。
熊野町は筆産業とそれにより培われた文化芸術が息づくまちです。このソフトパワーを活かし、この地に住む人々がつながり、まちと文化を未来につなげるため、都市公園と観光交流拠点施設の建設を進めています。
人が集まり、つながり、新たな熊野の魅力を編んでゆく。
~“熊野町”におけるシティプロモーションの取り組み その2~
私たちのまち“熊野町”は、恵まれた自然景観のなか、町の民俗文化を代表する『筆づくり』をはじめとした多様な文化が息づき、それを支え、伝える、感性豊かな人々が暮らすまちです。人々をまちに惹き付けるには、まちの魅力(ヒト・モノ・コト)に、さらに磨きをかけ、その輝きを効果的に発信することで、『まちのブランド価値』を高めていくことが求められます。
そうした活動を意味する“シティプロモーション”に関して、町の進むべき方向を明確にするために、『熊野町シティプロモーション戦略』の策定に向けて取り組んでいます。
シティプロモーション活動における目標のおおまかな枠組み
◆ 熊野町の魅力・くまのらしさを高め、町内外
に広げる
… 定住人口、交流人口、関係人口の増加
◆ まちに誇りをもち、まちづくりに参画・貢献
する人を増やす
… 住民と行政の連携強化
◆ まちづくりに主体的に取り組む人や環境を創る
… 住民が主役のまちづくり
(交流人口)観光やレクリエーションなどで一時的に地域と交流する人のこと
(関係人口)交流人口ではなく、生活圏や通勤圏以外において、地域課題の解決などさまざまな形で継続的にかかわる人のこと
『熊野町シティプロモーション戦略』の策定に向けた“ワークショップ”
第1回 ワークショップ
(令和7年10月22日(水))
まず、町の現状について共有し、次に、場所・モノ・イベントなどの“まちの具体的な魅力”、地域の人・環境・利便性などの“感覚的な魅力”にはどんなものがあるかを確認しました。そして、対象やテーマを絞り、魅力の深掘りを行いました。
話し合いでは、町民夏祭りやそこで行われる打ち上げ花火といったイベント、土の上を歩ける豊かな自然、人柄の良さなどの“住環境における魅力”があげられました。そのほかにも、バスと鉄道による都市へのアクセスのしやすさ、ホームセンターやスーパーなどの充実といった“生活の利便性における魅力”などもあがり、さまざまな魅力を共有することができました。

第2回 ワークショップ
(令和7年11月5日(水))
まず、第1回の振り返りを行い、そこで出てきた魅力に対して、これから活用したいものをピックアップしました。そして、ピックアップした魅力それぞれに、それに応じたターゲットを設定し、ターゲットが“熊野町を好きになり、訪れたい”と思えるような情報発信の方法やあり方などについて考察を深めました。
ターゲットの設定の際には、あらかじめ用意されていた「町民」「子育て世代」「芸術文化に興味がある人」「Uターン者など」の4つに対し、それらのターゲットの家族構成や年齢といった具体的なイメージを描いたうえで、情報発信のためのプロジェクトと取り組みを想定しました。

シティプロモーションを効果的に進めていくための“ワーキンググループ会議”
第1回 ワーキンググループ会議
(令和7年12月16日(火))
今回のワーキンググループ会議では、講師にお越しいただき、統計データから見える町の姿やシティプロモーションに関する基礎的な知識などを教授いただきました。また、近隣の自治体や先進自治体におけるシティプロモーションの事例を紹介いただきました。

ワークでは、職員同士のコミュニケーション手法や庁内連携の現状について、まずは個人で考え、その後、ペアになって話し合いを行いました。そうすることで、その重要性や具体的手法などについて、共通認識を持つことができました。そのほかにも、庁内における本当に必要なコミュニケーションのあり方について考え、発表するなど、所属を超えた意見交換を行いました。
会議の最後には、実際に町職員が作成したチラシや記事などの広報物について、情報の見せ方や伝達度、デザインに関して、講師からこれからの情報発信に役立つアドバイスをいただくなど、貴重な時間となりました。

今後も定期的に会議を開催し、シティプロモーションについての見識を深めつつ、取り組みを進めていきます。
<観光交流拠点施設の建設状況>

現在の工事進捗率は、建築工程全体の約50%です。
基礎・土台工事に続き、上棟、屋根工事、給排水・電気設備工事を行っており、断熱、建具の取り付け、内装工事も徐々に進んでいます。
工事の竣工は、5月下旬を予定しており、運営に向けた準備が整い次第オープンいたします。
連載記事をお届けします!
公園施設(観光交流拠点)がオープンするまでの間、これまでの経緯や整備事業の進み具合、予定する事業内容への町民のみなさんからのコメントなど、様々な角度からの連載記事をお届けします。
次回(その21)は、熊野高等学校の生徒による「文化芸術のまちづくり」の取り組みを紹介します。