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〔連載特集〕筆の里工房周辺の整備事業 「つながる つなげる」  (その15)

都市公園と公園施設(観光交流拠点)の建設を進めています

 観光交流拠点「(仮称)筆の里創造の丘公苑」のイメージを描いたパース図

(イメージ図)
 

 わずか75年後には、日本の人口が今の半数に減少すると見込まれるなか、“ふるさと熊野”を子や孫に残すために、私たちには今できることがあります。
 個性豊かな文化を活かした魅力的なまちづくりも、移住する場所、住み続ける場所として人々をまちに惹き付ける大切な取り組みの一つのはずです。
 熊野町は筆産業とそれにより培われた文化芸術が息づくまちです。このソフトパワーを活かし、この地に住む人々がつながり、まちと文化を未来につなげるため、都市公園と観光交流拠点施設の建設を進めています。

「創造性と感性を養う活動」へのサポート

 新施設では、筆づくりを通じて培われたまちの「手仕事文化」を背景に、人が主体的に行う“創造性と感性を養う”活動をサポートする取り組みを行います。
 また、住民のみなさんの声を反映しながら、子どもと子育て世代を対象にした創作体験といった各種芸術活動などのプログラムを作成しています。

多目的ホールのパース画像

 新施設には、200人程度の集会ができる多目的ホールがあります。ここでは、親子を対象とした創作体験プログラムの実施や自由遊び空間としての開放など、さまざまな利用シーンを想定しています。また、講演会やセミナー、音楽やダンスなどの発表会、社会見学の昼食会場としての利用も可能です。
 ホール以外にも、乳幼児親子を対象とした創作体験や無料開放などを行う部屋もあります。また、施設には、子ども用トイレや授乳室、手洗い場、シャワー設備のほか、子どもたちの活動を見守るスペースもあります。

子育て支援センターと連携し、子育て世代に寄り添った対応を

 中庭のパース画像

 新施設には、建物の回廊で囲まれた中庭があります。ここでは、自由遊びのほか、屋外での創作活動や、身体を使った表現活動、屋内空間と連動した各種イベントの開催など、さまざまなプログラムの展開を予定しています。親子遊びや多世代とのふれあい・交流の場となります。
 また、新施設では、子育て支援センターや保育施設などと機能連携を行い、さまざまなニーズを持つ親子に寄り添った対応ができるように準備を進めていきます。

子育て支援センター

こども夢プラザの画像子育て支援センターでの活動風景画像

 くまの・こども夢プラザ(貴船9番14号)の中にある「子育て支援センター」は、保育士と保健師が常駐しており、親子で一緒に学び・遊べる場です。ここでは、乳幼児を対象とした親子遊びや、楽しく交流できる行事を開催したり、保護者による自主サークルなどの支援をしたりしています。また、妊婦を対象とした産前産後の相談や支援も行っています。

子育て世代のみなさんに聞いてみました ~新施設への期待や要望~

 子育て支援センターでの活動風景画像

 令和7年7月25日(金)、くまの・こども夢プラザで行われている子育て支援センター事業「うたとおはなしの広場」に参加していた子育て世代のみなさんに、現在の子育ての様子や、新施設への期待・要望などについて聞いてみました。

Yさん

 Yさん親子の画像

 2人の子育てをしていくうえで、暑いこの季節に子どもと行ける場所やイベントの情報がもっとあると嬉しいですね。
 新施設については、上の子に、家ではなかなかできない絵の具や粘土などを使った創作体験を思い切りさせてあげたいですね。

Kさん

 Kさん親子の画像

 今、新しいスーパーやファストフード店などがどんどんできて、便利になっているので嬉しいです。
 新施設のプログラムについて、例えば、“0歳児だけ”の教室といったように、年齢別のイベントがあれば、大きい子の危ない動きなどを気にせず、親子で安心して活動できるのではないでしょうか。また、参加費は無料~500円程度であれば、気軽にさまざまなプログラムに参加できそうです。

Fさん

 Fさん親子の画像

 筆の里工房には小学校の時に遠足でいったことがありますが、新施設のことは、つい最近通りがかった時に工事をしているのを見て初めて知りました。
 夢プラザはよく利用しています。まだ子どもが小さいため、親子で遊べる施設にはあまり行っていません。もう少し大きくなったら、一緒に体を動かす体験をしてみたいです。でも、子どもと外出をすると思うのは、子ども用のトイレや着替え、授乳室などは女性専用のところばかりですよね。こういった施設でも、夫婦で協力して育児ができるような環境だといいなと思います。

Hさん

Hさんの画像

 これまでは広島市内の複合商業施設で行われていた体操イベントに参加していました。新施設にも、そういった今の熊野町にはないイベントなどがあるなら行ってみたいですね。講師には特にこだわりはないですけど、気軽に参加できるような環境や、参加費もできれば無料の方が行きやすいと思います。

Yさん(左)、Mさん(右)

 Yさん、Mさんの画像

 完成したら、一度は行ってみたいですね。新施設には、観光地でよく見かける『顔出しパネル』のようなオブジェクトではなく、写真“映え”するような場所があれば嬉しいです。
 子どもが遊べる場所が増えるのは嬉しいし、手ぶらで行けて、創作や音楽などが気軽に学べる環境があることはとてもいいと思います。

~お話しをお聞きして、改めて気づくことができたこと~

 新施設では、書や絵画などの“美術系”の体験プログラムのほか、歌やダンス、体操などのプログラムを検討しており、子どもたちの感性や積極性を育むさまざまな表現活動の場になればと考えています。
 今回、子育て世代のみなさんの声を聞き、“非日常”が体験できる場所が求められていることを確認できました。また、施設づくりにおいては、男女共同参画社会の推進への心配りが大切であると気付かされました。
 しかし、新施設についての周知が不十分であるようなので、そうした情報も含め、情報発信のあり方や手法を再検討していきます。

連載記事をお届けします!

 公園施設(観光交流拠点)がオープンするまでの間、これまでの経緯や整備事業の進み具合、予定する事業内容への町民のみなさんからのコメントなど、様々な角度からの連載記事をお届けします。
 次回(その16)は、
子どもと子育て世代を対象とした、美術館や児童館などでの先進事例を紹介します。

このページに関するお問い合わせ

熊野町総務部 産業観光課

TEL/082-820-5602   FAX/082-854-8009

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