〔連載特集〕筆の里工房周辺の整備事業 「つながる つなげる」 (その14)
都市公園と公園施設(観光交流拠点)の建設を進めています
(イメージ図)
わずか75年後には、日本の人口が今の半数に減少すると見込まれるなか、“ふるさと熊野”を子や孫に残すために、私たちには今できることがあります。
個性豊かな文化を活かした魅力的なまちづくりも、移住する場所、住み続ける場所として人々をまちに惹き付ける大切な取り組みの一つのはずです。
熊野町は筆産業とそれにより培われた文化芸術が息づくまちです。このソフトパワーを活かし、この地に住む人々がつながり、まちと文化を未来につなげるため、都市公園と観光交流拠点施設の建設を進めています。
建設工事の進行状況をお知らせします
観光交流拠点施設は来年5月、都市公園は令和9年度内の完成を予定し、工事を進めています。
工事車両の通行などで周辺や沿道にお住いの皆様にご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
洪水災害を防ぐ調整池
4ha(マツダスタジアムグラウンド3個分相当)の公園敷地から流れ出る雨水を一時的に貯め置き、豪雨時などに隣接河川の下流域で発生するおそれのある洪水災害を防ぎます。
「楽しい」が生まれる空間
観光交流拠点施設の敷地では基礎工事が進んでいます。
この基礎は体験ホールのもので、全天候型の屋内スペースでは、子どもたちが様々な創造活動を楽しめるプログラムを予定します。
気軽に立ち寄れる駐車場
200台以上のスペースを確保する来場者用駐車場を新たに整備します。
現在、部分的に仮整備を済ませており、筆の里工房の駐車場としてご利用いただけます。(令和8年度完成予定)
関係者に聞いてみました ~新たな施設の整備や運営に対する“想い”~
観光交流施設の建築工事には、建物本体工事や電気・機械設備などの技術者のほか、設計書に沿って順調に工事が進行するように、管理・監督する建築士や、町の専門職員など、多くの人々が関わります。
そのうち5人の関係者から、新たな施設の整備や運営に対する“想い”を聞きました。
[受注者] 河井建設工業株式会社 現場代理人 的場さん
筆の里工房に併設される観光交流施設が、町民の皆さんに親しまれる、学びと交流の場となるよう、筆職人の技と筆づくりに込められた想いを大切にしながら、心を込めて、一生懸命に、そして、安全第一に工事に取り組んでいきます。
伝統が息づくこの地で、町民のみなさんや全国から訪れる多くの人々に笑顔が生まれ、モノづくりへの想いが未来へと受け継がれていく空間を目指していきます。
[工事監理者] 株式会社環境デザイン機構 佐野さん
この施設の設計から関わらせていただいています。伝統的工芸品でもある筆をテーマとした筆の里工房の新たな「創作の場」が、訪れた人の感性を育み、さまざまな体験を通じて新しい発見が生まれるような施設が実現するよう、工事の適切な施工の確認に努めていきます。
人々が笑顔で過ごし、親や子ども、高齢者など、多世代が交流する賑やかな拠点となることを願っています。
都市整備課(工事監督)小倉主任主事
この工事には多くの専門職が関わっており、構造や施工方法には見えない部分にも込められた意味や確かな技術を感じています。
歴史と自然に包まれたこの町で、世代を超えて愛され、人々がつながり、地域の魅力を発信していく。そのような“まちの顔”に成長していくことを願いながら、工事監督者の立場で施設整備事業に携わらせていただいています。
筆の里工房 主幹(学芸員) 吉田さん
新施設の運営や町づくりについてともに考え、「文化芸術のまちづくり」を推進する住民主体の活動組織「クマノ クリエイティブ パレット (KCP)」や、その会員による創造的な活動の場「マイ パレット ラボ(MPL)」の運営に携わっています。
施設オープンを見据えた活動支援や情報発信に努めるとともに、みなさんに楽しんでいただける体験メニューや講座を企画します。どうぞお楽しみに。
産業観光課 荒谷課長補佐
筆の里工房のスタッフとともに、施設の機能や体験メニュー、管理・運営方法などの協議を重ね、開設の準備を進めています。
この町の風土や産業に根ざした「ものづくり」や「手仕事」の文化を未来に引き継ぐ拠点づくりへの参画に、やりがいを感じています。
子どもから大人まで、だれもが気軽に創作を楽しみ、新たな出会いで交流が広がるにぎわいづくりに努めます。
連載記事をお届けします!
公園施設(観光交流拠点)がオープンするまでの間、これまでの経緯や整備事業の進み具合、予定する事業内容への町民のみなさんからのコメントなど、様々な角度からの連載記事をお届けします。
次回(その15)は、子育て中のみなさんからの新施設への期待の声や要望などをお届けします。