〔連載特集〕筆の里工房周辺の整備事業 「つながる つなげる」 (その9)
都市公園と公園施設(観光交流拠点)の建設を進めています
(イメージ図)
わずか75年後には、日本の人口が今の半数に減少すると見込まれるなか、“ふるさと熊野”を子や孫に残すために、私たちには今できることがあります。
個性豊かな文化を活かした魅力的なまちづくりも、移住する場所、住み続ける場所として人々をまちに惹き付ける大切な取り組みの一つのはずです。
熊野町は筆産業とそれにより培われた文化芸術が息づくまちです。このソフトパワーを活かし、この地に住む人々がつながり、まちと文化を未来につなげるため、都市公園と観光交流拠点施設の建設を進めています。
今回の内容
観光交流拠点施設での体験プログラムや各種教室・活動などを紹介します。
体験プログラム、各種事業・活動
注: 現時点で想定する活動内容・メニューの例であり、画像はいずれもイメージです。
● 筆文化と手しごとの体験 ●
筆文化や手しごとの奥深さ、楽しさを実体験できるメニューを無料または材料実費で提供します。
開館日には、だれでも手ぶらで、気安く利用できるように、スタッフが体験のお手伝いをします。
定番メニューのほか、年中行事や筆の里工房の企画展のテーマに沿った特別メニューなども用意し、町内外、国内外のお客様をお迎えします。
・書道、美文字、茶道、和装体験
・水彩画、水墨画、絵てがみ体験
・ペーパークラフト(紙工作)
・書のタペストリー
・手描き扇子・うちわづくり
・自然素材のものを使った小物づくり
● 主催者プログラムと自主的活動 ●
「プロのアーティストの指導を受けたい」「さらに高度な技法を習得したい」「仲間と特産品づくりをしたい」「同業者間で協働活動をしたい」など。
こうした自己啓発やまちの賑わい、地域経済の活性化などにつながる主体的・共創的な文化芸術活動を支援・推進します。参加者や使用者に受講料や材料実費、部屋利用料を負担いただき運営します。
・芸術講座(定期、本格、特別、一日)
・芸術演習(篆刻〔てんこく〕、染色、版画、デザイン)
・文化芸術セミナー(伝統文化、歴史、小説)
・グループ活動(スイーツ、料理、DIY、陶芸)
・個人、少人数活動(絵画、YouTube動画、模型)
● 子どもと子育て世代を対象とする活動 ●
主に小学校就学前の子どもと子育て世代を対象に、絵画や立体造形、音楽やリズム遊びなど、多彩なメニューで構成するアートプログラムを用意します。
また、床いっぱいのお絵描き遊びなど、親子で楽しみながら子どもの感性や主体性を育む自由活動、子育てママ・パパの交流、趣味やアート活動を支援する取り組みなども進めていきます。
● 起業チャレンジへの応援 ●
創作活動などに取り組むなかで身につけた技術や考案した産品などで起業にチャレンジしようとする個人やグループを応援します。
令和9年度の事業化に向けて準備を進める予定です。
「観光」が目指すもの…
「観光」とは、「まちの光(=魅力)を観る」こと。
この地に暮らす私たち自身が地域の魅力を確かめ、まちへの愛着を増すこと。
そして、国内外の人々に私たちや私たちのまち、筆や筆文化を知ってもらうこと。
この両面の「観光」推進を担う観光交流拠点施設を持続的・発展的に運営し、文化芸術のまちづくりを住民の皆さんと推進するため、筆事業者を始めとする経済界や教育機関などとも連携を深めていきます。
また、新施設では、休憩や読書などの利用スペースを確保し、屋内外での各種イベントなども開催(協力)していきます。
連載記事をお届けします!
公園施設(観光交流拠点)がオープンするまでの間、これまでの経緯や整備事業の進み具合、予定する事業内容への町民のみなさんからのコメントなど、様々な角度からの連載記事をお届けします。
次回(その10)は、観光交流拠点施設の建築工事入札の経緯や結果などについてお知らせする予定です。