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熊野町名誉町民第4号 故 坊田壽眞(ぼうたかずま)氏プロフィール

坊田 かずま氏
 
■功績概要

 明治35年、現在の熊野町川角に生まれた作曲家・音楽教育家。

 大正10年に童話と童謡の児童雑誌「赤い鳥」への童謡募集に応募し入選。三度の入選をきっかけに音楽の道に進み、39年という短い生涯のうちに多くの作品を残すとともに、多くの功績を残した。

 特に児童の音楽教育において、器楽・合奏指導の授業への導入は、当時としては先駆的なものであり注目された。

 また、音楽科教員を続けながら、西洋音楽一辺倒の歴史の中で、日本各地で歌い継がれてきた「わらべ唄」や「子守歌」などの童謡を採譜して回り、多くの著書を出版。「日本郷土童謡名曲集」には有名なわらべ唄「うさぎうさぎ」「かごめかごめ」「茶壷に追われて」などが収められている。採譜した「わらべ唄」は、現代の音楽教育にも取り入れられている。

 日本音楽文化の啓蒙普及に尽力し、音楽文化の継承、発展、創造に大きく寄与された。

■略歴
 1902(明治35)年10月 現在の熊野町川角に生まれる

 1917(大正6)年 熊野尋常高等小学校(現 熊野第一小学校)卒業

 1920(大正9)年 広島高等師範学校(現 広島大学教育学部)修学、尋常小学校本科正教員免許取得

 1921(大正10)年 「赤い鳥」に応募し、「げんげの畑に」(詩:北原白秋)が推奨曲として入選

 1922(大正11)年 「赤い鳥」に応募し、「かに」(詩:山口利国)で二度目の入選、尋常小学校音楽専科正教員免許取得

 1923(大正12)年 東洋音楽学校師範科(現 東京音楽学校)入学

 1924(大正13)年 「赤い鳥」に応募し、「月夜」(詩:金子てい)で三度目の入選

 1932(昭和7)年 「日本郷土童謡名曲集」「やさしい独唱と輪唱曲集」出版

 1934(昭和9)年 「心理化作業化唱歌綜合教育」出版

 1935(昭和10)年 「数え方全集(25)尋三の唱歌」「数え方全集(34)尋四の唱歌」出版

 1941(昭和16)年 「やさしく唱える国民合唱曲集」「日本旋律と和声」出版

 1942(昭和17)年2月 逝去(39歳)

 

■顕彰年月
 令和6年9月4日

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