【たべもの新名物アイデアコンテスト】八寸バーガーの試作をしました
八寸バーガーの試作をしました
熊野町では令和7年度末の体験交流施設のオープンを見据え、
皆さんと一緒に「まちの魅力」を「継続的に」創出していくきっかけづくりとして、
新たな熊野町のたべもの名物づくりに、チャレンジしています。
今回は「八寸バーガー」の試作レポートをお送りいたします。
入賞作品に輝いた岸本 桃奈さんの作品「八寸バーガー」。
この作品も試食会に向け安田女子大学生が試作を進めているところですが、
学生から「八寸って何?」「食べたことない。」「どうやって作るの?」との声があがりました。
みなさんは八寸をご存じですか?
八寸は熊野町に160年以上前からの郷土料理で、
祭りや正月、法事など冠婚葬祭で人が集まるときに作る
魚の「あら」と家でできた野菜を煮込んだ筑前煮にも似た料理です。
名前の由来は、直径24センチ(8寸)の専用の器に盛るところからきたそうです。
農林水産省のHPにも掲載されてます。
試作品づくりにチャレンジ
大学生の試作づくりに、地元の料理専門家の桐木みね子さんがご協力くださいました。
桐木さんも町の郷土料理を若い世代に伝えたい、という想いを持っておられ
今回のチャレンジにも快く手を挙げてくださいました。
まずはレシピの確認からスタートです。
根菜類を中心とした旬の野菜がたっぷり入った八寸。栄養価も抜群です。
早速調理スタートです。
さすがは管理栄養学科の学生さん、手際よく具材を切り分けていきます。
試作品のあう味を求めて「魚のアラ」と「鶏肉」の2種類の八寸作りを進めます。
こちらはバンズづくり。「焼きごて」でカワイイふでりんの焼き印ができました。
八寸をどんな方法でかき揚げにしようか相談中。
バンズに挟むのは、油での「かき揚げ」と、ホットプレートでの「お焼き」に決定。美味しくなるよう作ります。
出来上がったかき揚げをバンズにはさんで。
完成です。
ホクホクのかき揚げの中には、ゴロっとした根菜類がたっぷり。
熊野ならではの「逸品」です。
味もサイコーでした。
「今回、若い方々が郷土料理をアレンジして、今の世代にも食べやすい形にすることにチャレンジしてくれた。
この取り組みは、町の歴史や文化を振り返り、継承されていく大切なきっかけとなった」と桐木さんは話されます。
今回の作品を応募くださった岸本さんはまだ10代の若者。
なぜ、八寸を知っていたのか尋ねたところ、
「中学校の時に地域の方が郷土料理として教えてくださり、みんなで作って食べました。」
「熊野らしさが今回のコンテストのテーマだったので、「八寸」を思い出して応募しました。」
とのこと。
熊野東中学校では、過去に総合的な学習の時間を使って郷土料理「八寸」作りを地域の協力を得て、実施していました。
その取り組みが、時を経てこの度の作品に繋がりました。
この地域の宝ともいえるこのバトンを受け取り、商品化を検討してくださる事業所を募集しています。