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2019年11月号広報くまの 「三重県熊野市との友好都市協約締結に向けて PART3」

 現在、熊野町では三重県熊野市との友好都市協定の締結に向けて協議を行っています。
 今月号は、三重県熊野市にまつわる神話について、お伝えします。

神々が宿る地「熊野市」

 ここ熊野市には、多くの神話が語り継がれています。
 その一つをご紹介します。

 古来、神話の時代から日本人にとって特別なエリアだった「熊野」。
 熊野は、「あの世」=「黄泉
(よみ)」につながる聖なる地と信じられており、穢(けが)れを祓(はら)い、生きていながら「よみがえる」「新たな自分に生まれ変わる」ことを求め、多くの人々が「熊野古道」を歩いてきました。そして、「よみがえり」を象徴するスポットが、熊野市にある日本最古の神社と言われている「花(はな)の窟(いわや)です。
 花の窟は、伊勢神宮に祀(まつ)られている天照大神(あまてらすおおみかみ)の母、イザナミノミコトの墓所と言われており、日本書記には『紀伊国の熊野の有馬村(ありまむら)に葬りまつる』と記されています。社殿(しゃでん)はなく、高さ約45mの窟をそのまま御神体としており、太古の自然崇拝(しぜんすうはい)の遺風(いふう)を漂わせています。
 夫のイザナギノミコトとともに「国産み」「神産み」をした母神イザナミノミコトは、火の神を産んだ際に火傷で亡くなり、黄泉の国へと旅立ちますが、諦めきれない夫が黄泉の国まで追いかけていったとのエピソードから、花の窟には「黄泉への入口」があると信じられています。毎年、2月2日と10月2日には、百尋(ひゃくひろ)166m程度)の大綱(たいこう)を高さ約45mの御神体の窟頂上から『七里御浜(しちりみはま)』(世界遺産)へ引き出して境内へ渡す「お綱かけ神事」(三重県指定無形民俗文化財)が執り行われ、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願するとともに、神と結びつながり、神の恵みをいただく神事として太古から受け継がれています。

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熊野町総務部 政策企画課

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