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大歳神社/左太夫神社

大歳神社(おおとしじんじゃ)/左太夫神社(さだゆうじんじゃ) 

 

「大歳神社」
 この神社は享保6年(1721)に建立され、現在の拝殿は文久3年(1867)に建立されたと伝えられています。
 「とし」とは穀物のことで、大歳神は穀物の神です。「大歳神社」は昔からどのような村にもあり、五穀の神として
祭られていて、三次市の無病息災を願う大歳神社の「茅の輪くぐり」に見られるような、面白い行事も残っているものも
あります。 
 拝殿の屋根は現在ではトタンで覆われていますが、本来は茅葺で、いまでも内側の様子を見ることができ興味深いもの
があります。

大歳神社

 

「左太夫神社」 
 「左太夫(さだゆう)」とは熊野にいた実在の人物です。
 伝説では『榊山神社の神主の家系に生まれた左太夫は、民家の養子になっても母親を大切にしたり、村人のために
尽くす心正しき人物でした。しかし、左太夫を妬む人に貶められ、冤罪で牢屋に入れられます。ある寒い冬の日に彼の
ことを心配した村人から、100枚もの羽織が届けられたのを見た奉行所が、彼の人徳を認め釈放しますが、彼の報復を
恐れた人が村に帰る途中で彼を殺してしまいました。すると、その年の夏には見たことも無い、烏帽子をかぶったような
虫が湧き、稲を食い荒らし、牛や馬も次々に死んでしまいました。これは左太夫の祟りだと、村人はもちろん、安芸の国
の神主全員が集まって7日7晩お祈りしたところ、神殿に飾ってあった藁人形が願いを聞き入れたようにこっくりと
頷きました。』と伝えられています。
 史実では、享保3年(1718)広島藩で起きた一揆の首謀者の一人でもあった熊野の左太夫が、打首獄門となったと
あります。農民のために命を投げ出した左太夫を忘れてはいけないと、伝説にしたのでしょう。そんな左太夫を祭って
あるのがこの神社です。

左太夫神社

大歳神社/左太夫神社の地図

大歳神社/左太夫神社

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