タマキクラゲ

ほぼ球形のキクラゲ類なので、タマキクラゲ。食べられます。さっと茹でて、わさび醤油やサラダにして食べました。酢の物もいいそうです。味は淡白ですが、ぷりぷりして歯触りも良く、お勧めのキノコです。
分かり易くて、似た毒キノコもなく、よく見かけるキノコです。ゼラチン質のキクラゲ類の仲間で有毒なものは、今までのところ見つかっていないようです。
コナラなど、ブナ科の落葉樹の枯木に発生します。ゼラチン質で、直径は1~2cmほど。半透明の飴色で扁平な球形を多く見ますが、色や形は変異があります。群生して発生し、くっついていても融合することはなく、1個ずつ分かれているのが特徴です。
春から秋に発生と言われますが、私の記録では2~4月がほとんどです。
日本と韓国に分布します。
キクラゲ類の名は、木に生え、海のクラゲに似ているところから付きました。キクラゲやアラゲキクラゲ、シロキクラゲなど、中華料理の材料として有名なキノコが含まれています。
多くの種類が、通常ゼラチンやゼリーのように軟らかいので、英語ではゼリー菌類という意味の名で呼ばれています。
乾燥すると収縮して、膠や軟骨のように硬くなるので、膠質菌類とも呼びます。
【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子