このページの本文へ移動

アカイボカサタケ

アカイボカサタケ

 
 キノコは傘の形をしたものが多く見られますが、傘の形には理由があります。傘形のキノコは、傘の内側のヒダなどの部分で胞子をつくります。傘は、大事な胞子を守っているのです。
 全体が鮭肉色から朱紅色。普通傘の上にイボのような突起がありますが、イボは目立たないものもあります。
 傘は、鐘形から円錐形で直径1~4cm。湿ると周辺部に放射状の線が現れます。ヒダは、やや疎らです。柄は長さ5~10cmで中空。毒性は不明です。7~9月、林内の地上に生えます。
 近縁種は、黄色のキイボカサタケ、白色で日本特産のシロイボカサタケです。3種は時に混生し、3種とも熊野町で見られます。
 仲間に、全身空色のソライロタケやコンイロイッポンシメジなどがあります。この2種は、三石山と土岐城山で一度ずつ見ていますが、広島県の準絶滅危惧種に指定されています。
 イッポンシメジ科のキノコは、日本で約50種記録されていますが、研究が進めば100種以上あると予想されています。町内では、13種記録があります。共通の特徴は、胞子紋が淡紅色で、胞子が多少とも角張っていることです。胞子紋とは、柄を取って傘を白い紙の上に置き、紙の上に胞子が積もってできる紋様の事です。


【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

このページに関するお問い合わせ

熊野町総務部 政策企画課

TEL/082-820-5634   FAX/082-854-8009

お問い合わせフォーム